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道を歩む物語(仮)  作者: め~ぷる
スタートラインはいずこに
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昔話

転生自覚後2日目



親が何やら分厚い本を持ってきた。

表紙には『○○に向けて!○○&○○○○○セット』と書いてあるけど漢字的なポジションのような字があるせいで何か分からない。


まぁ今はささいな情報でもありがたい。聞き逃しのないようにしよう。


「瑞季、絵本ですよ~」


「あぅ~」


「コホン、昔々あるところにとても元気な女の子がいました。

女の子はすくすく怪我なく育ち大層可愛がられていました。

しかし、ある日女の子は坂から転げ落ちてしまい大怪我をおってしまいました。


皆とても心配していたのですが、なんと翌朝にはもう怪我はなおっていたのです。


周りは大層驚きましたがその中である男がこんなことを言い始めました。


『この子は神の使いに違いない。“観測”しても回復力の理由は解明出来そうにないんだ!』


男はこの時珍しい、力の定着した者でした。

観測しても分からなかったというのはとても不思議な現象で男の観測に信頼をおいていた周りは口々に女の子を崇め始めました。

女の子の生活は一変しました。

神殿に閉じ込められ、

親にも崇められ、

寝れない夜を過ごすこともありました。

そんな生活をおくらされつづけて6年はたった頃でしょうか、女の子に、いえ彼女に転機が訪れたのです。彼女のいた神殿がクーデターにより制圧されたのです。


彼女は自由を手にしました。

しかし、どうすればいいか分かりません。

彼女はクーデターの主犯格らしき彼に尋ねました。

『私は何をすれば良いの?』、と。

彼は尋ね返しました。

『何かしたいことはないのか?』

彼女は少し悩む素振りを見せながらも答えました。

『分からないの』

それならと彼は言いました。

『旅をしてみたらどうだ?そうしたらいつか“答え”がみつかるさ。』

その教えの通り彼女は旅をしました。

10年、20年、30年…と。

旅をするなかで仲間が出来、彼女は気付きました。

私は歳をとらないのだ、と。

いろんな人が羨むそれは彼女に別れをもたらしました。

辛くて崩れ落ちそうでも彼女は旅を続けました。

“答え”が見付からないから。

同じ歳を取らぬ仲間もその数百年で見付けました。

しかし数百年の年月は彼女が世界を巡り終えるのに充分すぎる年月でした。

彼女は旅をする中で色々な職業を経験しましたがどれも“答え”ではありませんでした。

仲間は言いました。

『教師になってみないか?』

特に断る理由もありませんでした。

彼女は子供に教える理由を見出だせませんでしたが

続けていきました。

そのうち成長していく姿を見るのは楽しいことだと思うようになりました。

彼女は子供らの為に、と“観測”について調べ初めました。

そして文字通り世界が一変するようなことを解明しました。生後2週間以内の赤子には誰でも力があり同じく力のあるものの名付けにより力を定着させることが出来る。

そして、力は特別ではなくなりました。更に数千年たった今新しいことも分かりました。名付け翌日の学習効率は著しくこのような話はとてもよいと。

これを見付けたのも彼女です。感謝しなければいけません。彼女に。お陰で今も歴史が紡がれているのだから。……おしまい。」


ふむ、力が何かとか彼女の名前が何故ないのかとか色々突っ込みたいけど大体良い情報ではあるZZzz


「ふふっお疲れ様、瑞季ゆっくりお休み。」




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