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3

突然、一人が獣の咆哮を上げて仲間に襲い掛かってきたのだ。

近くに居た者達が異変に気付き駆け寄って来て、何とか取り押さえようとするも豹変した男の力は凄まじく、簡単に跳ね飛ばされてしまう。


すると今度は矛先を変え、遠巻きに見ていた周りの者達にも次々に襲い掛かっていった。

掌を朱に染めながら、抉り取るように掻き切っていく。

阿鼻叫喚。噎せ返るような血の匂い。


辺り一面に赤が飛び散る。


身体が幾つも傾ぎ、地に伏す。


残った者達は顔を青褪めさせ後退った。




不意に男が唸るような声で言った。




『我が名はバク この宝玉に宿る神だ


我に仕えられる事を喜ぶが良い 我を崇め奉れよ



――嫌だと云うなら、


この地を祟る






そう邪悪な笑みを浮かべて告げた。


男は宝玉を真っ先に持ち出した張本人であった。


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