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“遊び”と称して少しでも何か気に食わなければ透かさず禍を起こして玩び(もてあそび)、皆を苦しませた。
『……供物が少ねぇな……、
――俺は神だぞっ、お前ら俺様を舐めてんのかっ!!もっと用意しろ!!』
『泣け、喚け、叫べ!絶望しろ!!赦しを乞え!!あっははは!!!!』
そうした理不尽な要求がバクの声が聞こえない人々に分かる筈もなく。
やがて“遊び”に飽きた邪神によってここも滅ぼされてしまった。
暫くして廃村となったそこへ、若い衆が迷い込んできた。カイ達の村の祖先達である。
どうやら酒が入って回っているらしい。
『……次の獲物が来たな』
宝玉の中で一人呟いてにやりと嗤う。
そうして此方に興味が向くように気を放ち、仕向けた――。




