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誓いを立て一礼する。
良かった。恙無く終わりそうだ。
内心ほっとして気が緩み始めた時だった。
「っ、……?」
突如、全ての蝋燭と松明の灯りが消えた。
漆黒の闇に一人取り残される。
(風か……?いや、それにしては)
“あの部屋で一体何が起こるかは分からない。外からは一切手助けは出来ない。
お前自身の価値を見定められるぞ。邪神に気に入られるかどうかはお前次第だ”
父の言葉が脳裏を過ぎる。その時、気配がした。
――背後に、“何か”居る。
背後の扉の前を塞ぐ、“何か”。
カイは凍りついてその場を動けない。
額から汗が流れ落ち、喉がカラカラに乾き、心臓がけたたましく脈打つ。
「今度の奴もまた随分と間抜けな面をしているな」




