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「……っ!」
扉を開けた途端、ものすごい重圧感に襲われた。
奥の祭壇に鎮座している禍々しい赤色の宝玉。
出所はそこからだと瞬時に悟った。
一瞬怯んだものの、扉を閉めてゆっくり祭壇に近づく。
蝋燭に照らされた祭壇には装飾が施され、様々な供物が捧げられていた。
カイは一礼し跪くと、宝玉の上に左手を翳し右手の短剣で掌を切りつけた。
宝玉の上にぽたぽたと滴る鮮血。
掌にひりついた痛みが走る。
「我、神を守りし者。
先代の意志を受け継ぎ、
この血を以て今此処に誓う、」
今夜、聳え立つこの神殿を前にして覚悟を決めた。
「どうか御指南下され、我らが神――バク様」




