EPISODE.NewYear
HAPPY NEW YEAR
『あけましておめでとうございます』
それは新年を迎えるにあたって多くの人々が口にする言葉である。
「あけおめー」
『あけおめ』
『あけましておめでとう』の略である。
「近頃の若者は何でもかんでも省略してかなわない。」
そう内心で思いながら周りで祝いあっている人々を見ながら私はそう思う。
悲しい事にクリスマス以降素直に喜べない自分が居た。
理由は単純、クリスマスに連れ去られたあのよく分からない奴等のせいである。
と、言ってもあの後とても楽しい充実したクリスマスを過ごせた。
たがあの後しっかり元いた場所、自分の家に送って貰った事は有難いし、懇切丁寧に対応して貰った事は感謝しても仕切れない。
ただ、記念日だからと言ってそうポンポン人を都合のいい物の用に呼び出すのは如何な物かと思う。
「私も暇じゃないんだが…」
そう愚痴に等しい苦言を零した私に対して相手は茶化す様に返してくる。
「どうせボッチの一人っきりで寂しく1日を過ごすのですから私たちがいつ呼ぼうがどうでも良いじゃないですか。」
あっれ〜?おかしいぞ?何気無い言葉が凄く胸に突き刺さった気がする。
「泣きそう」
素直に感情を訴えてみる。
「泣け」
そろそろ泣いても良いだろうか…
皆様お察しだと思われるが、ここは前回今回共に私が
問答無用で呼び出された場所である。
「「「「HAPPY NEW YEAR」」」」
賑やかなものである。
あからさまな元旦、新年を思わせる装飾が辺り一面に広がっている。
『何故年末のカウントダウンは呼ばれなかったのだろう』等と少し期待してしまっていた私がいた事に言葉に出来ない恥ずかしさを抱きつつその楽しい1日を私は過ごしたのであった。
気軽にやったので気軽に読んでいただければ幸いです。