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それでもキメラは生きていきます。  作者: ノエル
序章、新しい世界の幕開け…
16/22

EPISODE.Xmas 聖なる日

やぁ、諸君…クリスマスだ!

メッタメタのクリスマス編やぞ!!



あちらこちら雪が降り始めたとあるクリスマス前夜、私は仕事明けで疲れきった身体を少しでも早く休める為に会社から家への帰路を少し足速に少し急いで帰る。


世間一般ではクリスマス…基クリスマスイブな今日だが、一般社畜リーマンな私にはそんな事は関係無い。

仕事仕事のクリスマスなんてどこ吹く風な今日この頃、明日も会社でお仕事が待っている私には当然家で癒してくれる恋人なんて居るわけも無い。


自分1人だけでクリスマスを満喫しようものならば"自分1人で"という虚しい現実が私の胸に突き刺さってしまう。


そんな特に暖かみの無い人生に少し幻滅しつつチラチラと所謂リア充なる人種が横目に映る。


私「ミスったなぁ…」


良くあるスポットだったのだろう、あちらこちらにクリスマスを満喫している人々がポツポツといる。


こんな物を目にしては自らが独り身という事実を嫌でも認識させられてしまう。


私「誰か私に…」


クリスマスを…等と考えている内に目の前が真っ白に成るのを最後に私の意識は遠くなって行くのであった。


私「ここ…何処?」


いつの間にか目を瞑っていた私が目を開くとソコには一面クリスマスな世界が広がっていた。


???「お久しぶりの人はお久しぶり!さっきぶりな人はさっきぶりだね!」


そんな事を言っている白髪ロングで瞳孔までも白くて綺麗なアルビノと思われる男とも女とも思える美人な顔が私の視界一面に広がる。


アルビノと思われる美人さん「初めましての人は初めまして★私はキメラさんだよ☆(ゝω・)vキャピ」


この人は何を言っているのだろうか…


自称キメラさん「ココは何処だって顔をしているね、ココは私事キメラさんの頭の中…キメラさんの意識の世界だよ!」


何言ってんだこの人…


何か言っている自称キメラさん「この世界は人によって認識が別だから人によるけど、私たちキメラさんの人達…自称キメラーズがこの日の為にクリスマスブレンドな世界にしたからとってもクリスマスだと思うよ!」


本当に何なんだろうこの人…


自称キメラさん 『私はキメラさんだよ☆』


コイツ…直接脳内に!!


???「そこら辺にしておけ…」


そんな茶番を自称キメラさんとしている(一方的にされている)と少しクールな声が辺りに響く。


誰だお前は!!


???「あの子の言う所のキメラーズの一員だよ…」


また別の優しい声色が響く。


優しい声音の主「自己紹介が遅れたね。と言っても特に名前は無いわけだけれど…」


名前が無い?どういう事だろうか…


残念な事にテンションの異常なキメラさんが10割の視界を占拠しているせいで声主が全く見えない。


クールボイスの主「そろそろ離れたらどうだ?」


そんな有難い一言の後に


「えー!」といった少し不満気な声を出すテンションが高いキメラさん


やっと声主が分かると思いつつ他の声主の法へ視線を向ける。


私「え?」


1面クリスマスな場所のテーブルを囲っている二人と先程まで視界を占拠していた一人


共通点としては不気味な程同じ顔同じ体型であるという点


私「み…」


私が「三子ですか?」と聞こうとした瞬間


優しい声のキメラさん「残念だけど三つ子って訳では無いよ?」


私「え?じゃあ…」


???「四つ子で〜すw」


人を小馬鹿にしたような声が私の後方から響く


クールボイスなキメラさん「お前はもう少し真面目に参加出来んのか…」


と少し呆れたようなクールキメラさん


小馬鹿にした様なキメラさん「しょうが無いじゃないですか、私はこういう性格なんですから…」


2人がやいのやいのしている間に私の方へ声をらかける優しいキメラさん


優しいキメラさん「一応補足しておくと四つ子って訳でも無いよ。」


私「それってどう言う…」


困惑している私に丁寧な説明をしてくれる優しいキメラさん


優しいキメラさん「正確には"純粋な四つ子"って訳では無いって事かな?」


私「純粋な四つ子じゃ…ない?」


もっと困惑する私に先程まで私達の会話をニコニコしながら聞いていたテンションが高めのキメラさんが答える。


テンション高めのキメラさん「私達キメラーズは皆で一つだよ!」


どういう事だろうか…

疑問が増えただけなのだが…


優しいキメラさん「まず最初に君は我々の意識の世界にいるってこの子が説明したよね?」


我々の意識…


小馬鹿にしたようなキメラさん「我々は同一人物であり別人であるって事ですよ」


どう言う事だってばよ…


テンションが高いキメラさん「それじゃ分からないと思うよ?」


説明する気が無いのだろうか…


疑問に思う私をそっちの気でワイワイし始める三人


クールなキメラさん「はぁ…君たち風に言うと我々は多重人格者の別人格枠だという事だ…」


私「え?」


優しいキメラさん「心配しなくても君はちゃんとした別人だよ。」


小馬鹿にしたキメラさん「我々が…と言うより私が可哀想な貴方を我々の世界にチョッピリご招待致しただけですよ。」


私「え?」


理解し難い事を言われてしまい理解に苦しんでしまう。


小馬鹿にしたキメラさん「あ、ちゃんと元いた場所へお返し致しますので御安心を…」


優しいキメラさん「とりあえず自己紹介しようか…と言っても名前なんて言う物は特に無いのだけど…」


小馬鹿にしたようなキメラさん「大雑把な特徴をお教え致しましょう。あの久しぶりの他人にテンションが上がっているのが明るいキメラさん。」


キメラさん(明)「あい!」


テンションが高い…


小馬鹿にしたようなキメラさん「冷たい感じのあの人がクールなキメラさん。」


キメラさん(冷)「はぁ…」


少し呆れている…


小馬鹿にしたようなキメラさん「この優しそうな人が優しいキメラさん。」


キメラさん(優)「説明になっていませんよ。」


この4人の纏め役だろうか…


小馬鹿にしたようなキメラさん「そして(ワタクシ)貴方をこの世界にお招きしました"道化"のキメラさんです。」


つまり元凶って訳だな?

50分程遅れたぞ!!

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