雷鳴
灯火が消える数秒前 β線上の運命論を考えても
揺らめく明かりは切なげに俯いた 仕様がない、無いはずなのに
遠くで聞こえる雷鳴 埋もれた傷が浮上して
不安が共鳴してゆく 深く、深く刺していく
名もなき感情を分類する機械 言葉にするのも億劫に死んでゆく
アンニュイなうめきはいずこへ行った? 重ねた魂の欠伸は悲鳴に代わって
幸福を考える暇はないよ 幸福を考える隙すらない
五月の雨は静かに通り過ぎた 六月の雨は何もかもを閉じ込めた
閉じ込めたまま窒息した感情 膿となって主張してきた感情
二度と戻ることもないまま埋もれて 二度と戻ることのない大海に消えて
灯火はスローモーション 灯火はエンドロールを飾って
一瞬が永遠となりゆく 永遠を作り上げる