死にたい季節
本質から目をそらす作戦を今開始すると灼熱の太陽照り変える夏、扇風機の回る、大きな茶の間、身長より多き窓の窓際、大きな旗を掲げた少年大きな声で呟いた。誤魔化しの音楽と文字の羅列ではどうすることもできない。雰囲気を彩った音楽じゃ意味がなかった。誤魔化し切れない感情と、紛らすことのできない思考に嫌気を指した、夏、大嶌橋から僕は飛び降りた。水面を沈む体、飛び散る水しぶきは太陽の光を反射し透明に輝きを放っていた。深く沈んだ体は光を求め泳ぎ出した。水面から顔を出すと少年は激しく息を吐いた。青空に写る太陽に、冷たい流れる川の水、風で葉っぱが揺れる音、青空に写る太陽に、冷たい流れる川の水、風で葉っぱが揺れる音。僕の心からスッと何が消えてく音がした。僕の心からスッと何が消えてく音がした。