幕間 シェリオ専用武器の作成依頼
今回は幕間です!
短いですがお楽しみ頂けたら幸いです!
──シェリオ視点──
俺はギルドに寄った後、ヴォレアド武具店へと来ていた。
妖精様に考えてもらった新武器の作成を依頼するためである。
「オヤジ! いるか?」
「いるっチュよ! いま呼んでくるっチュ!」
返事を返してきたのは鼠人族のチュメールだった。彼の一家は代々この店で働いている。
チュメールは店内の剣にオイルを塗っているところだったが、その道具を置くと、すばしっこい動きで店の奥へと駆けていく。
少し待つと犀人族の店主ヴォレアドが工房の奥からノシノシと歩いてくる。
「なんだリオじゃねえか。もう武器のメンテナンスが必要になっちまったのか? この前綺麗にしてやったばかりだってのに。あまり無茶するなよ」
「ああ、いや。今日はこれで新しい武器を作って欲しいんだ」
俺は、昨日ダンジョンで手に入れたミスリル鉱石と、今朝アイカから渡されていた羊皮紙をヴォレアドに差し出す。
「おお、これはミスリル鉱石か!? えらく上玉だな!」
ヴォレアドのおっちゃんも、えらく興奮している様子。
しばらくミスリル鉱石の表面や密度を確認したあと、「よし」とうなずくと設計図に目を通す。
ヴォレアドが低い声でうなりながら設計図をまじまじと眺める。
「これは何だ? 爪か? 武器なんだよな?」
「そうだ。ようせ──いや、先生に書いてもらったんだ」
「あ? 先生だあ?」
「ああ」
「まあいい、誰だか知らんが、こいつぁよく考えられているな」
「だろう? 俺のスピードを活かしてパワーを補うんだ」
「……ほう。なかなか面白え……!
作ってやろうじゃねえか!!」
「頼む」
リオの言葉を聞いて、ヴォレアドが大きくうなずく。
「喜べお前ら! 久々の大仕事だぞ!」
ヴォレアドがこの店で働く鼠人族のチュメール一家に檄を飛ばす。
「腕がなるっチュ! 皆、準備を始めるっチュよ!」
「「「チュッチュッチューーーッ!!!」」」
エイエイオーって感じで拳を掲げるネズミたちと、腕捲りをしながら工房の奥へと歩いていくヴォレアドに後を任せて、シェリオは店を出るのであった。
完成が楽しみだ。
次回『ギルドマスターからの呼び出し』
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読んでくださってありがとうございます!
応募用の原稿の推敲が完了しましたので
気分転換に幕間を書かせていただきました!
気に入って頂けたら是非、小説評価☆☆☆☆☆をお願いします!!




