お題は恋愛だった筈……
どうにもならないことは、人生の中で何度あると言うのだろう?
そう、ぼんやりと窓外を見てはため息を吐く。
矯声を上げてはしゃぐ子供。
それを見て微笑む夫婦。
私には望むべくもない姿がそこにはある。
皮肉なものだと思う。
彼らの着る服は然して華美であるわけでもない。
反して私は、無駄に華美なヒラヒラとした寝間着姿だ。
―誰かに見せるための物でもないと言うのに。
私は自由と言うものが嫌ってほど好きで、憎たらしいほど愛している。
私は平凡と言うものが嫌ってほど好きで、憎たらしいほど愛している。
私も……普通の女の子として、普通に恋愛して、普通に結婚して、そして……。平凡で、それでもかけがえのないそんな家庭を作りたかった。
私の命が終わるとき、泣いてくれる家族は居るでしょうか?
私の命が終わるとき、笑う家族はいないでしょうか?
私は……家族が嫌ってほど好きで、憎たらしいほど愛している。
私は、誰の重荷にもなりたくなど無かったのだ。
―だから泣かないで。笑って?




