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第二話 悲しみの夢

ちょい文章がおかしくなってるかもですが読んでくださればありがたいです。

「おはよーう!」


教室に入ると1人の男子が話しかけてくる。


ーーー松原 優太郎


彼は中学の頃に転校してきた光里の同級生だ。光里の親友とも気が合い、三人はとても仲が良い。


「どうしたの、今日早いね?」


いつも亮太郎は遅刻寸前で登校するので光里は不思議がった。


「俺今日週番なんだよ。それと用事もあってな。」


あぁと納得する光里はまた誰かが教室に入ってきたのに気づく。


それは親友の桜坂 幸音であった。


「おはよう、幸音。」


「・・・おはよ。」



しかし、幸音の様子が妙だった。いつもは元気があってはしゃいでいるくらいなのに。光里はそのことを聞こうか迷ったが幸音の尋常じゃない落ち込みを見て聞いて見ることにした。


聞くと幸音は嫌々そうに語り出す。


「昨日おじいちゃんに見合いしろってまた言われたのよ。」


そう、幸音は俗に言う“お嬢様”なのだ。幸音の実家はもともと旧家で北見原一帯の土地を占めていたと言われるほどだ。


北見原はK市の中で一番広い地域で彼女たちの高校も含め商店街や市役所なども属している。もちろん光里の家も北見原内にある。


だからそんな立派な家のお嬢様である幸音にはお見合いばなしが持ち上がることが度々ある。


というよりも幸音の祖父が彼女を溺愛しているためよく見合い話しを持ちかけてくるのだ。しかし彼女の祖母がいつも助けてくれるためなんとか見合いせずにいられるらしい。


「幸音のじいちゃんも懲りねーな。」


「まったくだわ。」


光里は優太郎とただ苦笑いをしながら幸音の愚痴をひたすら聞かされた。







午後の授業になると皆うとうととし始めた。


当たり前の毎日に光里は外を見て欠伸をする。



“平和だな~”


ただそんなことを考える。



「……は……した。そこで第二次……。」


今は5時間目で日本史の授業。光里はさらに眠気に襲われ、先生の話が途切れ途切れでしか頭に入ってこなくなっていた。












『小太郎さん、本当に行かれるのですね…。』


『はい。お国のため、大切な人のために。』


『しかし、もし貴方に何かあったら彼女はどうなさるのですか。』


『わかっています。ですが……。』





ーーまた同じ夢だ。でもいつもとは違う。


ここにはあの泣いている少女がいない。


いつも出てくる青年と別の少女がいる。


青年は“小太郎”と呼ばれていた。


その少女は泣いてはいないがどこか悲しげに青年と話しているのだった。



ーー悲しそうな顔をしているのはその少女なのになんで私がこんなにも苦しいの……。












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