表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

第二話なのにもうサブタイをどうするか迷ってます


どうもこんにちは。

女神様に転生させてもらった――けど、前世ではとことん運のなかった男です。


転生してから早十年。

今世ではスキルのおかげもあって、信じられないくらい健康な体を手に入れました。


山の中にある、何の変哲もない小さな村。

そこで木こりの息子、ユウトとして生まれたのが今の僕です。


山奥育ちだけど、今のところ困ったことは何もない。

両親は優しいし、体は丈夫。好きなだけ外を駆け回れる。


――最高か?


「いっやふぅ〜〜〜!」


そんなわけで、今の僕は野原を全力で走り回っている。


この体、本当にすごい。

どれだけ走っても息が切れないし、疲れもしない。

しかも走れば走るほど、次の日には足が速くなっている気がする。


前世では、両親は見舞いにも来てくれないほど関係がこじれていた。

それに比べて今世の両親は、見ているこっちが恥ずかしくなるくらい仲がいい。

正直、砂糖を吐きそうだ。


でも、仲が悪いよりずっといい。


それに――今世には、友達もいる。


「待ってよ〜、ユウト〜!」


背後から聞こえる声に振り返る。

追いかけてきているのは、リーリャ。


家の隣に住んでいる幼馴染で、金色に輝く淡い髪と、澄んだ薄青の瞳をした女の子だ。


前世では学校にもまともに通えず、友達なんて一人もいなかった。

だから、こんな可愛い幼馴染がいる今の生活が、ただただ嬉しい。


「遅いよ、リーリャ」


「ユウトが速すぎるのよ!」


ぷくっと頬を膨らませて、ポカポカと胸元を叩いてくる。

もちろん全然痛くない。

子猫にじゃれつかれているみたいなものだ。


「ごめんごめん。次はゆっくり走るよ」


そう言って頭を撫でてやると、リーリャはすぐに機嫌を直した。

「むふ〜」なんて声を出しながら、額をぐりぐり押し付けてくる。


……可愛い。


その感情が頭いっぱいに広がりそうになって、慌てて首を振った。


「リーリャ、今日はもう帰ろう。走りすぎて、村からだいぶ離れちゃったし」


そう言うと、彼女はぱっと僕から離れ、数歩走ってから振り返る。

そして、太陽みたいな笑顔を向けてきた。


「じゃあさ、ユウト。どっちが先に村に着くか競争しよ!」


胸が、ふわっと軽くなる。


――ああ、本当に良かった。

女神様に、そしてリーリャに出会えたこの世界に。


今日は帰ったらちゃんとお祈りをしよう。

そう心の中で決めた。


「ちょっとユウト〜! 早く〜!」


「分かった、今行くよ〜!」


女神様には魔王を討伐してほしいって言われていたけど、まだ子供だし、今はただこの素晴らしい世界を堪能しよう。






























































……だけど。


この時の僕は、すっかり忘れていた。


幸運が続けば、その反動もまた大きくなるということを。

そして――

十年分も積み重なった幸運が、どれほどの“代償”になるのかを――



感想、ブックマーク、お気に入り登録お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ