夜食界隈メリッサです
夜です。
深夜です。
お城の人たちは見張りの兵士さんとか一部を除いて、皆寝ています。
王様もお休みになられています。
私は起きています。
なぜなら、夜食界隈だからです。
早速、冷凍蟹を収納水晶から召喚!
私は大きな蟹の脚を握ります。
シャキーン!
かっこいいポーズ!
決まった!
さて、気を取り直して今日はお刺身で食べてみます。
凍ったままなので、このままでは食べられませんね。
ご安心ください。
魔法で瞬間解凍!
昔、王様の魔法の教科書に載ってました。
魔法は本当に便利です。
先日買ったカニスプーンをシャキーン。
身をスプーンでほじり。
パクり。
ほわあ。
一口パクリ。
ふわー、これが蟹かー。
柔らかくてとろっとしていて、甘くておいしいです。
「これは一本では足りない」
次は焼いてみました。
魔法式小型コンロを取り出して、フライパンをセット。皆、懸賞で当てました。
香ばしいいい匂いが広がります。
早速食べてみます。
「ふわふわー。おいしい」
まだお刺身で食べてみました。
結局、三本食べてしまいました。
八回分八日分のはずだったのに……!
焦る。
私は蟹の脚を握りながら、困りました。
この蟹の脚だって食べたい。
でも、ちょっとお腹いっぱいになってきた。眠くなった。
ちょっと休憩。
私は床に横になりました。
「ちょっときゅうけー」
メルヴェーユの寝室とメリッサの小部屋は繋がっている。
メルヴェーユは息を潜めながら、メリッサの小部屋の扉に耳をピッタリとくっつけていた。
部屋の中からふわふわーと蟹に感激をするメリッサの声も聞こえる。
メリッサの、「ちょっときゅうけー」という言葉を聞いた彼は立ち上がり、扉をおもむろに開けた。
床の上で幸せそうに眠っているメリッサ。手の中には蟹の脚が一本。
メルヴェーユは眠っているメリッサの手から蟹をとり、カニスプーンも手に取った。
そして、蟹を食べ始めた。
「うまいな……」
夢中で一本食べ終わると、メリッサのピンク色のネグリジェの襟や裾を確認し、最後はめくって、下着を見た。
「まだパンツのゴム切れてないな。襟や裾もほつれてないな。きちんと支給されてるな。よし」
城内では時々、召使の支給品が劣悪品だったり、中抜されることがある。
メルヴェーユも何かしらの対策を講じたいが、召使たちの話なので、介入しづらい。
外部との接触がほとんどないメリッサは標的になりやすいため、メルヴェーユはたとえ下着だったとしても容赦なく時々確認している。
「次のネグリジェは黄色のほうがいいか」
それから、メリッサを持ち上げる。
彼女が、「うう」と言いながら、起きかける。
メルヴェーユは静かに、
「ねんねねんね。良い子はねんね」
メリッサはまた深い眠りへと落ちていった。
それを確認してから、ベッドに横にした。




