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メリッサちゃんは王様のかわいい召使  作者: 桜雨実世


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28/38

船に乗れるみたいです!

 ある日のことです。

 久しぶりに懸賞に当たりました。


 何かな、何かなー。

 ワクワク。


 顔が自然とほころんでしまいます。

 封筒を開けてみると、わあ!


 豪華客船の旅

 三泊四日ペア旅行券。


 わあ、旅行券です!


 すごいすごい!


 でも……。

 私は行けません。


 王様の召使なので。


 どうしよう……。


 そっか!


 私は有給休暇願いを書きました。


 有給休暇願い

 理由

 懸賞で当てた船旅のチケットを売りに行って、その金で遊ぶ


 早速執事様に提出です。


 執事様は有給休暇願いを読んで、

「チケット?」

「はい」

「船旅の」

「はい。あげません!売った金で遊ぶんです」


 執事様はふんふん頷いてから、眼鏡をクイクイしてから、 チケットを持って来いと言いました。


 あわわわわ。

 盗られたらどうしよう。


 命令には逆らえません。


 あーん。


 私は部屋に行って、チケットを執事様の元に運びました。


 執事様はチケットを確認してから、一言言いました。

「メリッサ。これに行ってしまえ」


 わう?


 !


 それなら、有給休暇願いを書き直さないと。


 私はお部屋に戻ってから、有給休暇願いを新しく書き直しました。


 有給休暇願い

 理由

 テレサさんに船の旅の相談をしに行く


 有給休暇願いを見ながら、

「相談……。まあ、船に乗る前に一度、外に行って、必要なものを買う必要があるだろ」


 やった!


 ※※※


 メリッサが去ったあと、執事のルンメルはため息をついた。

 アリューデ王妃の偽妊娠事件は流産ということで、表向きの処理は完了し、王妃の母国から謝罪の使者が来ることも決まった。


 問題はその使者である。

 王妃の兄はメリッサとの面会を強く希望したのだ。


 青の貴公子と呼ばれる若き王と彼に仕える仮面の召使の恋物語。この歌が大陸中で流行り、そのモデルが王とメリッサだとされている。


 この歌のせいで、王宮内でも王とメリッサの関係を疑う人間が多くいる始末。


 メリッサは二十歳を超えているが、肉体も精神年齢も子どもそのものである。


 そんな子どもに手を出すような変態ではないが、世間はそれを信じてくれない。


 面会させてもさせなくても噂は益々広がるだろう。


 それなら、船に乗せてしまおう。


 それがルンメルの思考だったし、王もメリッサを他国の使者に合わせるくらいならと頷いた。

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