お留守番界隈メリッサ
今、私は酒場「ふきだまり」にいて、テレサさんの膝の上に座りながら、黒ジュースを飲んでいます。
喉の奥と口の中がシュワシュワですー。でも、お腹はシュワシュワしないから不思議です。
レイエさんがテレサさんに向かって、
「というわけなんですよ。ぜひ王様が戻るまでここに置いてくださいよ」
「メリッサちゃんも大変なのねー。じゃあ、王様が戻るまで一緒にいましょうか」
「駄目です。王様の所に行くです!」
一緒に山に登って、ご飯作って、星を見る約束をしたんです。
静かに話を聞いていたエチカさんが、
「でもさ、王妃様と王様の仲があんたのせいで悪くなったら、王様だって困るわよ」
「うぅ……」
私は思わずうなだれていました。
テレサさんは私の頭を撫でながら、
「だから、ちょっと留守番していましょう」
「はいです」
しょうがないです。
レイエさんが、
「いやー、メリッサ嬢は皆さんのお役に立つと思いますよ」
ニコニコしながら言ってるです。
お掃除くらいなら頑張ります。
テレサさんはポケットから大きな魔石を取り出して、
「レイエさん。この町に何か問題が起こるのなら、これを差し上げるから変わりに解決してくださいな」
とっても黒くて、黒い光を放ってる魔石です。
レイエさんはそれを目を皿のようにして見つめています。そして、喉仏が大きく動きました。
それから、手を魔石へと伸ばそうとしましたが、テレサさんはさっと懐に戻しました。
「いけませんよ。化けの皮が剥がれそうになっていますよ」
「ハハハ。鋭いですね」
レイエさんは苦笑しました。
「あなたにはとても強力な枷があるみたいですね。でも、大切なことを教えてくださりありがとうございます」
「だったら、その魔石を……」
「あら、情報提供だけでは釣り合いません。でも、このまま持っているのもあなたに襲われそうで嫌ですわ」
「俺に寄越したら解決ですよ」
テレサさんはニコニコしながら、
「テレマスヴォルグア」
そう言うと、角が生えた半裸の男の人が出てきました。肌の色は灰色がかかっていて、髪の毛が長くて、羽が生えていて、オッポも生えてます。
わー。
「ちゃんとおちん◯隠すです!見せちゃだめなんです」
「えぇ。そこなの!?」
エチカさんが声を上げました。
テレサさんは、
「あの人はあーいう格好の国の人なのよ」
それから、オチン◯さんに魔石を渡しました。
オチン◯さんは魔石を一瞥すると、食べた!
まるごと食べた!
「魔石っておいしいですか!?」
頷いたです。
「あー、食いやがった!」
レイエさんが叫びます。
「今度食べてみるです」
「だめよ、メリッサちゃん。あの人と私たちの食べ物は違うのよ」
それから、私はふきだまりでお掃除したり、厨房でお野菜切ったりとお手伝いの日々が始まりました。
ちなみに、町の中に出現したダンジョンの表層部分で薬草採取もしました。
冒険者さんたちが、
「最近、ダンジョンの出現頻度も多いな……」
「あぁ、あれが発生するかもな……」
なんか深刻そうなお話をしてるです。
そんなことより倒された魔物の角も拾ったです。
これはぴったりだ。
私はテレサさんにお願いして、おちん◯さんを呼び出してもらいました。
「この角をおちん◯にはめて、隠すです!」
エチカさんが、
「隠れるかも知れないけれど、悪い意味で目立つわよ」
「?なんでですか」
「だって、その角はめたら……」
エチカさんは笑い転げだしました。
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