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メリッサちゃんは王様のかわいい召使  作者: 桜雨実世


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豚ラーメン

 私は王様が仕事に行ってから、ベッドを整えたり、お掃除したりと色々お仕事をした後、書斎に行って新聞を読み始めました。


 ふむふむ。

 難しいことはわかりません。


 私の本当の目的は今日の街角のコーナーです。


 王都にある色々なお店とか赤ちゃんとかが紹介されているほのぼのコーナーになります。


 ……ふむふむ。

 豚ラーメン……。


 異国の食べ物ラーメン。

 豚ラーメンはその異国でとても流行っているにんにくと豚の背脂がいっぱいの食べ物って書いてるです。


 たくさんの豚さんとお野菜を二日以上煮込んだスープに、異国の調味料で味を整えるとのこと。ほー。


 挿絵は丼の上にキャベツがいっぱい乗っていて、チャーシューも乗っていて、おいしそうです。


 これは今度の休日に食べに行かねば。

 王様にも食べさせてあげたいけど、無理です。


 お店の場所を確認しようとしたところ、残念ながら、店主急病のため、閉店って書いてました。


 ……。


 食べたい。


 作るっきゃないですが、料理人さんたちは私が厨房に入るのを嫌がってるです。

 私は穢れてるから……。


 むー。

 むーむー。


 !


 私は部屋にすぐに戻って、紙に書きました。


 有給休暇願い。

 休暇日数二日。

 理由おいしい豚のラーメンを作る。


 すぐに執事様のもとに行って、有給休暇願いを提出しました。

 

 執事様は開口一番、

「お前は王様を二日間もほっぽらかしてラーメンを作りに行くっていうのか! その間、王の世話はどうするんだ!」

「王様のお世話は違う召使がおられます」

「王様がそれを許すはずないだろ!」

「私の仕事は私以外でもできるです。それに、私はいっぱい有給残ってるはずです」


 絶対ラーメン作るです!

 それで、王様に美味しいラーメン届けるです!


 執事様は、

「厨房でもラーメンは作れる! 厨房で作れ! 話は通すし、材料も用意する! 2日も外出されるくらいなら王は喜んで用意するぞ! お前に有給なんてないようなものなんだぞ! 王はお前のことを自分の体の一部だと常々おっしゃっていられるんだからな!」

「こんな穢れてるのに。まあ」

「まあ、じゃなくて、なあ、メリッサ。王にとってお前はそれくらい大事なんだぞ」


 私は仕方ないと思って、

「でも、詳しいレシピを調べるための外出はお許しください。黒ジュースも補充したいです」

「黒ジュースなー。城に置ければいいんだが、王様はそれしか飲まなくなるからなー」


 執事様は渋い顔をして、

「お前の外出は王に相談する」


 翌日、無事にお休みの日が決まりました。

 お休みの時間はいつもより長めの二時間三十分です。

 わあ、三十分も長いです。


 ルンルン。


 外出当日。

 王様が私のローブと仮面を整えました。


「メリッサ、気をつけていってくるんだぞ!外は危ない連中しかいないんだからな!」

 私は頷きました。


 そして、お城の外へ出ると、声をかけられました。

「メリッサ嬢。どこかにお出かけですか?」


 いつものようにレイエさんです。

 私は頷きました。


「僕も休みなんですよ。一緒に連れて行ってくださいよ」


 しょうがないですねー。


 私はレイエさんと一緒に歩きだしました。


 豚ラーメンの作り方を知っている人に心当たりがあるです。

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