敢えて、安逸に突き落とされてみる
安逸な生活の虚しさを知るがいい!
そんな叱責が聞こえる
おまえには
美しい花は見えない!
安逸に堕したおまえは
盲目だ
軽やかな音楽も既に響かない
壊れたオルゴールは
無機質に恨めしそうに
おまえを見つめるだろう!
聴け!
おまえが
枯渇し尽くしたと
勘違いした
生命の泉は
未だ美しい水音を
奏でている
聞こえないのか!
かつての勇者よ
遍歴の騎士よ
お前はキハナに戻り
詰まらない現実を
あるがままの姿の現実を受け取ろうと云うのか
目を覚ませ!
おまえの闘魂は
みずからの死を迎えるその日まで消え失せる事はない
環境の変化がなんだ!
そんなもの蹴散らしてしまえ!
君に内在する
美しい魂が
おまえの臆病な鎧にまとわりつかれ不服そうだ
解放せよ!
魂を!
自身の境遇を嘆くな
おまえを縛りつける鎖を
若い彼らは見抜いている
雁字搦めに
苦悶するおまえを
痛々しく見ているぞ
そう!
おまえは敢えて
その姿を
見せているのだろう
みずから
洞窟を背負うと
いうのか
棄てろ! 棄てろ!
そんな悲しみなど
かなぐり捨てればいい!
希望の塊のような
彼らの良心を
独占して
奪い取るつもりか
安逸を叩き出せ!
悲哀を笑い飛ばせ!
乞食のような性根を
焼き尽くせ!
信念無き人生の愚かさなど味わうな!
突破せよ!
お前の内にある壁を
おまえの内なる壁を
破ってきたのは
いつも
苦難だったはずだ
苦難が競わないという
非常事態をどう越えゆくのだ
世間体に騙されるな!
君は君自身の
内なる声を聴け!
若い彼らの苦しみを
一人引き受けたなら
絶望の淵から
希望を精製せよ!
おまえは闘う詩人だ
おまえはもうすでに
日陰を脱しているのだ
華やかな蝶にばかり目を奪われるな
青虫の如く這いずり回れ
さなぎの如く
自身を熟成させよ
いつまでも拗ねてないで
惰眠を貪る
おまえらしさを暗闇の中から呼び起こせ!
おまえが
求めるのは伴侶か
そうではないはずだ
おまえが求めるのは
彼らの幸せだ
偽善者になるな!
光に満ちた世界を
恐れるな!
お前が
闘う理由はなんだ
環境の一部に染まることか
非難者の声を拾い集め
懺悔するためか
中学生たちの心の平和か
優しい彼らを食らうためか
おまえは
あの強く美しい
生命たちをこれからも
汚すのか
おまえの嘆きを
感謝と充実に転じよ
いじめっ子たちに
「しまった! 」
と思わせてやろう!
安逸よ
私が最も嫌う安逸よ
お前の正体はなんだ?




