こんなことになるとは思ってなかった
以前の作品を全て消して新しい小説を作ることにしました。これから更新ペースは早くなったり遅くなったりとまちまちになりますが、面白いと思ったら是非見続けてください。改めて、これからよろしくお願いします!
「……え?海外でお仕事……?」
「ええ。おじいちゃんからパパにお仕事が引き継がれてから、会社の成績が凄く良くて……海外進出が決まりました。」
「そう、なんだ……。」
「それで、私も、ママも海外に一緒に行くことになったんだけど、あなたはどうする?」
「え……?どうするって……?」
「日本の学校を辞めて一緒に海外で暮らすか、日本に残るか……でも日本に残るなら条件を付けるわ。どうする?学校には、海外に行っても無理して行かなくても大丈夫よ。」
「……日本に、残る……。相良もいるし、多分大丈夫……お仕事頑張ってね。」
「分かったわ。それで、条件なんだけど……」
「うん、何……?」
「……そろそろ貴女に専属の執事を付けようかと……」
「執事……。」
「でもその執事候補の方々、ちょっと厄介で個性的すぎるのよ。大丈夫……?」
「まあ、私も厄介の部類に入るし……別に大丈夫だと思うけど…その候補さんは、何人いるの?」
「あまり、驚かないでね?……17人よ。既に契約も交わしてあるわ。全員。」
「……いや多すぎるがな!!なんで17人もおるんねん!初めてやわそんな大量生産執事!!!」
「久しぶりに聞いたわ。貴女のエセ関西弁……相変わらず可愛くて安心したわ。相良さん、グッジョブよ。」
「ありがとうございます、奥様。」
「感謝しとる場合やないやろ!!どうすんねん!!」
「明日から来るから、それと、貴女が幼い頃に挨拶をした2人も候補の1人よ。」
「話を勝手に進めるなあああああああ!!!てか、私が小さい頃に挨拶したって……もしかして、とうまさんとみさとさんとはるむらさん……?」
「とうまさんとみさとさんは、今でも掃除係で雇っているわ。はるむらさんとは全く連絡とっていないし……」
「それは知ってたけど……はるむらさん……いないんだ……悪いことしちゃったな……」
「でしたら、全員の候補さんに挨拶する前に、お二人に謝罪してはいかがでしょうか?今でもお嬢様の事をご心配なさっておりますし……」
「心配……?なんで2人が心配するの?私の問題なのに……」
「お二人の中ではお嬢様は、大切なこの桜田財閥の一人娘で家族だと、ずっと思っていらっしゃいますよ?」
「……そう、なんだ……。なら、謝らなきゃ……。」
「そういう大切な感情を考えられるようになったのは、母親として嬉しい限りだわ。相良さん、2人に伝えて?娘が謝罪する時間を求めてると。」
「かしこまりました。」
「……。」
なんだか、これから毎日賑やかになりそうな日常に変わりそうです……。