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第16話 お見合い ③

「………………………………父さん?何やってるんだよっ!」


小声で、父の脇腹を肘先で小突いて、それでも駄目で………………………………


由紀さん母子と対面して、僕達は、挨拶もせずに、『固まって』いた。

そう、僕達、父子と由紀さん母子が、固まっていた。


何故か、見つめ合う、父と、母。

僕にとっての、由紀さんとの『衝撃の出会い』から覚めて、どうしたものかと思案し始めた矢先。


「あっ、あのっ!」


やっと声を上げた父の様子が、なんだか、おかしい。


「はじめまして、聡一郎の父の、純一郎です。」


挙動不審だった父が、何とか再起動したのか、真面目な声で話し始めた。


「はじめまして、由紀の母の、早紀です。」


「早紀さんは、夫様と死別との事ですが、再婚されるおつもりは御座いますか?」


「っ!ちょっ、まっ、…………父さん、何言ってる…」


「純一郎様、つい先程までは、これっぽっちも有りませんでしたが、たった今、もし良い出会いが有ればと?」





※※※※※※※※※※





「………………………………母さん?何やってるのよっ!」


小声で、母の脇腹を肘先で小突いて、それでも駄目で………………………………


聡一郎さん父子と対面して、私達は、挨拶もせずに、『固まって』いた。

そう、私達、母子と聡一郎さん父子が、固まっていた。


何故か、見つめ合う、母と、父。

私にとっての、聡一郎さんとの『衝撃の出会い』から覚めて、どうしたものかと思案し始めた矢先。


「あっ、あのっ!」


やっと声を上げた父様の様子が、なんだか、おかしい。

隣の母を見たら、母の様子も、なんだか、おかしい。


「はじめまして、聡一郎の父の、純一郎です。」


「はじめまして、由紀の母の、早紀です。」


挙動不審だった母が、何とか再起動したのか、真面目な声で、応えた。


「早紀さんは、夫様と死別との事ですが、再婚されるおつもりは御座いますか?」


「純一郎様、つい先程までは、これっぽっちも有りませんでしたが、たった今、もし良い出会いが有ればと?」


「っ!ちょっ、まっ、…………母さん、何言ってる…」

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