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【あの曲が】 助手は見た!? 雪だるま密室殺害事件!! 【流れる】

作者: 京 高

じゃんじゃんじゃーん、じゃじゃじゃーん♪

「……なに、このお題を並べてみたようなタイトル」


「ちっ!」


「舌打ちされた!?」


「これだから何も分からない素人は」


「その素人に「参考にしたいから率直な意見を聞かせて」って言ってきたのはそっちだよね!?それに昨日から始めたばかりなんだから、あなただって素人でしょ!」


「ぴーひゅるー……」


「明らかに吹けていない口笛の真似をして誤魔化そうとしてる!?……はあ、もういいよ。ところで、タイトルしかないんだけど、本編の方はどうなっているの?」


「下手に表に出すと盗難の恐れがあるから、私の脳内に隔離保存中」


「いや、そこはアウトプットしておいてよ!超能力者でもないんだから、人の頭の中なんて覗けないよ!……うーん、タイトルの通りだとしてそこから推測するなら、主人公は駆け出しの探偵見習いってところかな」


「お前が盗難犯かー!!」


「タイトルから推測したって言ったでしょ!……え?もしかして話の流れもタイトル通りなの?推理物風に進めておいて、最後はギャグ展開になるとか」


「な、何のことかしら?」


「まさか暖房をつけた『密室』に置いていた『雪だるま』が溶けてなくなった、なんてオチなんじゃ――」


「やっぱりお前が盗難犯かー!!」


「だから違うって言ってるでしょ!というか、そんなオチがすぐに分かっちゃう話なんて面白くもなんともないよ!」


「かはっ!……う、ううう。あえて一周回って大爆笑間違いなしかもしれないじゃない」


「そりゃあ書き方次第では面白くできるかもしれないけど、さすがに大爆笑は無理じゃないかな」


「夢は大きく持つべき!」


「夢のままでいいなら、ね。達成できる目標にするなら、それなりに現実に落とし込むことも必要だよ。このお話でもそう。下手にあっちこっちに手を伸ばさずに絞るところは絞るべきかな」


「例えば?」


「推理物の展開は捨ててギャグ一辺倒にするとかかな。あ、要素として取り入れるのはアリだと思う。オチが分かりきっているのに、登場人物たちが()推理を披露して回るとか」


「そ、その話詳しく!!」


「この流れだと主人公は突っ込み役に役にした方が読者とも一体感が出せそう……。って、なんで私が話を考えることになってるの!?」



 その後、二人の合作が世に出ることになったのかは定かではない。


ちゃらら、ちゃららら、ちゃーらー♪

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