表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

73/130

72.いつもの日々へ

毎日投稿の厳しさを知った今日この頃

(既に毎日投稿できてないのにいまさらですが・・・)

 「じゃあーね!また学校で!」


「お邪魔しました」


「うん!また学校で!」


「はいはい、愛華は勉強な」


「ぐはっ」


大げさに肩をガクリと落とした愛華とそれを呆れた目で見る晴生がそれぞれ自分達の家に帰っていく。

そんな2人の背中を刹那と一緒に見送る。


昨日のカラオケを楽しんだ後、その後もショッピングすることになり、午後は夕飯まで遊び倒した。おかげで完全に勉強会は潰れてしまったわけだが気持ちもかなりリフレッシュできた。


夜寝るときも、愛華が気を遣ってくれたのか、せっかくだから2人で寝たらと提案してきたが(顔は終始ニヤニヤ)、寝る前に2人の時間をもらうだけでお断りしておいた。

だいたい客が来ているのに一緒に寝られるか!


愛華には色々な意味でのお返しとして、寝る前にもらった刹那との2人の時間で夏休み明けテスト対策ノートを作り翌朝渡してやった。


もらった本人は「鬼畜!いじめだ!爆発しろ!」とガミガミ言っていたが、なんだかんだ言ってちゃんと勉強していた。そしておやつの時間で勉強会はお開きとなり、荷物をまとめて帰っていったという感じだ。


「やっと、片付いたね」


「そ、そうだな」


2人が帰ってから、家の片付けや俺の物の移動などをしていたら、日が完全に沈んでいた。夏の蒸し暑い中物を動かすのは大変で汗ぐっしょりで疲れ切ってしまった。刹那にも色々と手伝ってもらって助かったがほとんど俺の物だったので申し訳ない。


そうしてソファで俺達がくつろいでいると、


「ご飯どうしようか」


「どうしような・・・とはいえ俺達ヘトヘトだしな。ここは素直に出前をとろう」


「うん、そうだね」


とまあ久々に出前をとることに決めた。出前を注文した後、それぞれ風呂を済ませたところに頼んだ寿司の出前が来たので、それを受け取りおいしくいただいた。


そして今は寝る時間になっており、刹那と俺のベッドの上で肩を寄せて座っている。


「今回は楽しかった?」


「うん、楽しかったし、集中して勉強もできたし。やってよかったよ。刹那はどう?」


「うん!私も楽しかったよ。だけど・・・・・」


刹那の表情に陰りが入る。その陰りの原因は昨日の朝の出来事だろう。初めて他人から俺のトラウマについて責められかけた。あの時は刹那と愛華が喧嘩し始めたり、俺が自暴自棄に走ろうとしたりしてしまったが結局2人が無理に聞かないという選択をしたことで、あの場は落ち着いた。


刹那はひどくそのことで申し訳なく思っているのだろうが、今回に関しては俺が未だ乗り切れてないのが悪いので刹那が気にすることじゃないと思うんだけどな。


「俺は大丈夫。確かにあの時やっけになりかけたけど、刹那が必死に止めてくれて助かった。ありがとな」


俺はお礼の気持ちも込めて刹那の頭を撫でる。


「俺も、進まなくちゃいけないんだよな」


そう溢した俺の一言に刹那が驚いた顔をしている。俺は真剣に刹那の黒い瞳を見つめる。俺なりの決意をしっかりと刹那に伝え、自分にも覚悟を決めるためにも。


「ちゃんと、自分の気持ちと向き合って、今度こそ過去を受け入れないと」


今までずっと逃げてきたが、いつまでも刹那に、刹那の両親に、そして愛華や晴生、他の皆にもこれ以上自分のわがままで甘えるわけにはいかない。


刹那は俺の短い決意表明を何も言わずに言葉を聞いてくれている。その表情は少し不安げな顔だった。


「うん、だけど無理はしないでね。永遠が辛くなったときはいつでも支えになるから」


俺の言葉を聞き終えた刹那は、そう言って多少暗さが残っているものの、俺の腕にぎゅっと掴まってきた。右腕には刹那の程よい重み、眠気がやって来ているのか若干温かい体温、刹那の肌の柔らかさ、そして僅かではあるが震えも。


「ありがとう、ちゃんと向き合うよ。だけど辛くなったらその時は・・・刹那に頼ってもいい・・かな?」


「うん!私に任せて」


ニコッと笑顔で俺を見上げてくる。刹那としてはまた一人で抱え込まれるのが一番辛かったのだろう。だから俺がちゃんと刹那を頼ると宣言したことで多少安心してくれたのか震えは収まっていた。


その後は、一通り勉強会中の出来事を振り返りながら、男子組、女子組が寝る前に何をしていたのかについて話した後、いい時間になったので電気を消して、布団に潜る。冷房が効いているとはいえ、夏の布団の中で2人は少し暑かったが互いに抱き締めながら眠りについた。


夏休み最終日は特にこれといったことはなく、いつも通りの日々を過ごした。しいて挙げるならやっぱり刹那が作るみそ汁はうまいなということぐらいかな。一緒に家事をしたり、ご飯を食べたり、くつろいだりとほどほどに2人の時間を過ごしながらも、明日からの夏休み明けのテスト勉強をした。今頃愛華は俺達が作った対策ノートと格闘してくれていることだろう。ちゃんと勉強してくれればの話ではあるが・・・。


そして新学期が始まる。久々の学校生活に少しだけ気持ちが高ぶりながらも、


「ほらほら、早くしないと置いてくよ!」


と家の前で俺を呼ぶ声が聞こえて、


「今行くから!」


と爽やかな笑顔を浮かべる刹那に返事をして、2人でまた学校に向かうのであった。








この夏休みに刹那への異変の前兆が起こっていたことをこの時の俺はまだ知らない・・・・。

読んでいただきありがとうございます。

今後もよろしくお願いします!


今回で長かった夏休み編は終わりです。現実はこれからですがね・・・。


次からはまた学校生活に戻ります。

今度の行事は・・・同日の20時に次の話を投稿するのでよければぜひ!


以下宣伝させていただきます。


新作を短編として出しました!ジャンルはローファンタジーです、たぶん内容的には。


ファンタジーと称しておきながら、日常と戦闘の比率は7:3です。


クーデレ?感情表現が苦手なだけなのでは?な幼い少女(小学生低学年)黒華と刀哉のほのぼのとした日常を過ごしながら、戦いが入り混じる話となっています!


【短編】 戦いの時だけロリっ娘(マジの幼女)が武器に変化するのですが!?

https://ncode.syosetu.com/n1100gk/

↑URLです

ぜひ読んでみてください。反応が良ければ連載してみようかなと思っています!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ