24.お出かけという名のデート
昨日、刹那に約束と出掛ける約束をし、その時間が来るまでリビングでまったりと過ごそうとおもっていたのだが、朝ご飯を食べ終えた後リビングからなぜか追い出されてしまった。
故に俺は今自室で暇を潰している。
ちなみにGWの宿題はもう終わらせた。かと言ってプラスαの勉強はやる気にはならないので、今はスマホゲームをしてる。無課金でもかなり遊べるので短い時間で暇な時は結構やってたりする。
今日は何をするんだろう・・・刹那と2人か・・・恥ずかしいがそれ以上に楽しみだな
とまあ先のことを考えつつ時間を潰していくのだった。
出発の時間となり、玄関に着いたのだが既に荷物がまとめられていた。
しかも、俺のリュックまで丁寧にだ。
「一応、聞くが。なんで俺のリュックがここにあるんだ?」
と刹那に問う。すると、
「だって、私が永遠をリビングから追い出したから準備できなかったでしょ?だから、私がしといたよ」
「・・そうか、ありがとう」
違う、そんなことが聞きたいんじゃない。
いつの間に俺の部屋からリュックを持ち出したのかが問題なのだが・・・
こりゃあ、また勝手に入られたな。勘弁してほしいものだ。
いくら、一緒に住んでるとはいえ、年頃である女子が男子の部屋に入ってくるのは正直恥ずかしい。
ましてや好きな人ならなおさらだ。
と思っていると、
「何してんの?早く行くよ!」
いつの間にか靴を履き終えた刹那が俺を呼ぶ。
「ごめんごめん、いま行く」
と俺もリュックを背負い靴を履く。
「ちなみにリュックの中身は水筒やら色々入ってるからよろしくね」
「じゃあ、刹那の方には何が入ってるんだよ?」
刹那もリュックを背負っているが、2つもリュックが必要か?
「それはまだ秘密。すぐわかるから。ほらおいてくよ」
「はいはい、待ってくださいな」
2人でお出かけ、もといデートが始まったのだった。
「なあ、マジでどこに俺を拉致するつもりなんだ?」
と、隣を歩く刹那に声を歩く。ちなみに今も手を繋いでいる。
恥ずかしいのだが、なんか慣れてきた自分もいることに気づき恐ろしい。
「もうすぐで着くから。てか、この状況はどうみてもこんなところにかわいい女の子の私が拉致られているようにしか見えないから」
「はいはい」
と反論されたので適当に返事をしておいた。
周囲はどうなっているか?周りは木々に囲まれており人の気配は当然無い。
自然を全身で感じられるところである。とはいえ、道はちゃんと舗装されており歩くのは楽だ。
「てか、流石に目的地はもうわかってるでしょ」
と刹那にジト目で見られる。
「まぁ、流石にな」
ばれたか・・・場所はおそらくあそこだろう。
「じゃあ、なんでわからないふりなんてしてたの?。永遠が何も言わないから、あそこを大切だと思ってるのが私だけなのかなって不安だったじゃん・・・」
と刹那は下を向いて暗い顔をしてつぶやく。
えっ?少しのからかいのつもりでそんな顔しないでくれよ。罪悪感がまじぱないって。
「刹那」
名前を呼ばれた刹那が顔を上げて俺のほうを見る。俺は刹那の目を見て真剣に言う。
「さっきはごめんな。俺はあの場所のことを今まで忘れたことは1度もないから」
「・・・」
刹那は固まったままなにも動かない。
あれ?なんかまずいこと言った?とりあえず、もう一度声をかける。
「刹那」
「!」
刹那は、はっと現実に戻ってくる。
「大丈夫か?」
「だっ、大丈夫!おっ、ちゃんと覚えててくれてるならいいよ」
と、顔を赤くされて、下を向かれてしまった。
またなんかまずいことを言ってしまったのだろうかとも思い、刹那の顔をみたのだが、なんか嬉しそうである。
どうやら気を悪くさせたわけではないようだ。てか、その顔かわいいんだけど。
つい余計なことまで考えてしまい、一気に体温が上がった感じがする。
「・・・」
お互い何も話さない。風で葉が揺れる音だけ鳴っている。
こういう雰囲気も悪くはないのだが、今は恥ずかしさが勝って少々きつい。
とそんなことを考えていたのだが、
道の先に大きく光が差し込んでいるのが見えた。それを見た刹那は、
「もうすぐだ、はやく行こ!」
と走り出すので、手を繋いでいる俺も引っ張られる。
そして、道を抜けたその先には、広い草原が広がっており、その真ん中には大きな木が立っていた。
そう、ここが俺達2人の大切な場所だ。
今回も読んでいただきありがとうございます。
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