17.降りかかる災厄
今回は暴力的な描写があります。気をつけてください。
「うっ」
私はお腹を抱えて床に蹲る。急な痛みが私を襲う。
お腹を殴られたようだ。
しかし、落ち着く間もなく私は胸倉を掴まれて投げ飛ばされて私の体は壁にたたきつけられた。
「はっ」
周囲の机も倒れる。机やイスにあたってしまったり、壁とぶつかった衝撃で背中とか色々な所が痛むがなんとか起き上がると鬼のような顔をした石田が近寄って来ている。
今は下校時刻はすぎており、生徒はいない。それに先生は今日は大事な会議とかで全教員が集まっている。
つまりこの状況を見つけてくれる人はいないのだ。
逃げないと。そう思い私は痛みに抗って教室の出口まで走った。
しかし、
「どこ、行くんだ?」
と腕を掴まれてしまう。
ガッチリと握られてしまい、腕が痛いし、怖い。
「離して!」
掴まれている腕を振り払おうとするのだが、当然びくともしない。
「うるさいなあ!」
と叫び私の左足を思いっきり蹴ってきたのだった。瞬間嫌な音が鳴った。
そう本来だったら鳴ってはいけない音が。
「あぁっ、あぁああ」
今までとは比にもならない痛みが襲ってきて私は床に倒れ込んでしまった。
おそらく骨にまでダメージがいった。サッカー部の蹴りをまともに受けたからだろう。
「ああっっあぁ・・」
と泣き叫ぶことしかできない私は無理矢理仰向けに押し倒された。
「二度と逆らえないように、しっかりと教えてやるよ」
「っあ、なにを」
そう言い私にまたがって私の制服に手をかけ強引に引きちぎった。
瞬間今から起こることを全て理解した。
「嫌だっ、やめて!」
と抵抗しようとするが、体が動かない。痛みというより、恐怖一色に染まり動かせない。
「やっぱり、エロい体してんな」
手を伸ばしてくる。
「やっ、やめて」
「俺の女なくせしてあんなゴミといやがって、もうあんなクズといられないようにしてやるよ」
薄汚い手が露出した肌に触れる。胸にも手を回され好きなように体を弄ばれている。
嫌だ、やめてよ。お願い永遠・・・永遠!助けて!
と叶うはずもないことを願いながら、私は体をまさぐってくる手になにもできなかった。
今回は短くてすみません。




