第八十三話 お宝発見!
お読みくださり、ありがとうございます。
つきあいで入った保険が、ある。
仕方なく加入したのだが、今では感謝している。
お宝保険と呼ばれるモノがある。
20〜30年くらい前の保険だ。
ファイナンシャルプランナーごっこをしていたとき。
ふと、気づいた。
生命保険、いらなくね?
保険は、大事だよ。
扶養家族がいるときは。
でも、養う家族がいない場合。
死亡保険は、必要ない。
保険会社に電話をした。
「解約返戻金推移表をください」と。
「解約返戻金推移表」があると。
解約するのに、ベストな時期を調べることができるのだ!
掛け捨てタイプの保険も。
モノによっては、解約返戻金がある。
お宝保険だったら。
うかつに解約してはいけない。
ビンゴだった。
ヤベーなこれ。
終身保険で、死亡300万、入院特約7千円(730日限度)
払込期間28年、60歳で支払満了。
支払保険料3,690,768円……って。
入院せずに死んじゃったら、約70万円損するってこと!?
逆に考えれば。
100日間入院すれば、モトが取れる。
ちなみに、平均入院日数は約30日。
75歳以上だと、約44日。
入院30日の保険金は21万。
これくらいなら、貯蓄で賄える。
ただし、認知症に限れば、約350日だ。
そこをどう考えるか。
それはさておき。
お宝保険のとんでもなさについて、語りたい。
61歳で、解約すると。
3,707,996円戻ってくる……
つまり、払った保険料以上にもらえてしまうのだ。
さらに、だ。
解約時期を遅らせると、返戻金が増える。
65歳だと、392万
70歳だと、416万
80歳だと、447万
ピークは90歳で、455万だ。
掛け捨てというよりも、むしろ積立保険では……?
バブルが崩壊した後。
破綻した保険会社があったけど。
こういう保険を売ってたら、そりゃ倒産するわ……
お宝保険に入ってなかったとしても。
「保険証券」と「解約返戻金推移表」はセットで持ってた方がいい。
何かあったときに、続けるか、解約するかの判断がしやすくなる。
保険料の支払総額を計算して、保険証券に書き込みしておこう。
死亡保険金よりも、支払保険料の方が多いなんてこともあるかもしれない。
生命保険は、寿命や健康にお金を賭けるゲームなので。
自分に有利になるようすすめたい。




