第三十一話 安全確実かつハイリターンなたった一つのモノ
お読みくださり、ありがとうございます。
投資を初めて、気づいたことが一つある。
それは、自分が投資するのが大好きだってことだ。
自分でもびっくりだが、ものすごく性に合っている。
投資した分が、プラスになればうれしい。
マイナスになったらなったで、うれしい。
「安くなってるから、今のうちに買っておこうかな」と思えるからだ。
投資には、リスクの許容範囲があって。
ちょっとでも損するのはイヤだ、という人には向いてない。
リスク許容度は人それぞれ。
ちなみに、私はガバカバだ。
極端な話、100万投資して100万消えてなくなったとしても。
とりあえず生きていけるから、まあいいやと言う心境だ。
逆に言えば、なくなってもなんとかなる額までしか、投資はしないと決めている。
切り札を残しつつ、真剣に楽しむ娯楽だ。
ゲームの最終目的は、ただ一つ。
ノーリスクハイリターンの商品を手に入れること。
いやー、もう欲しくて欲しくて。
年金が。
年金は、夢のノーリスクハイリターン商品だ。
仮に、65歳からの年金が100万だとする。
5年間受給を遅らせて、70歳からにすると142万になる。
100万が142万に。
しかも、死ぬまで毎年もらえる!
こんなに安全確実で、すぐれた金融商品は、どこにもない。
1年受給を遅らせるだけでも8.4%、2年だと16.8%のアップ……
もらうのが遅くなればなるほど、得する仕組みになっている。
75歳受給だと、84%アップするらしいけど。
いくらなんでも遅すぎる。
寿命も、残りわずかってカンジだしね……
理想としては、六十で退職。
七十までの十年間をなんとか食いつないで、ぜひとも42%アップの年金をもらいたい。
逆のパターンもある。
65歳の受給を早めて、60歳からもらうこともできる。
それだと、100万が70万に減額される。
10年の差で、受け取れる額が70万から142万に……
代々短命で長生きするのは難しい家系なら、60歳受給もありだけど。
年金3割カットされて一生を過ごすのは、オススメできない。
人間、死ぬまでは生きてなきゃならないので。
老後が心配という人は、年金がもらえるように保険料を納めておこう。




