第二百九十一話 ネギがない……
お読みくださり。ありがとうございます。
エコバッグから。
はみ出していた。
ネギがない……
道ばたに。
落としてしまったようだ。
レタスを。
落としたこともあったな。
拾った人が。
食べてくれることを。
祈ろう。
固定資産税の。
納付書が。
届いた。
今までは。
口座振替にしていたが。
相続で。
所有者が変わったため。
継続できなくなった。
納付書を持って。
コンビニに行くか……
その前に。
地方税お支払サイトを。
試してみよう。
QRコードを
読み込ませると。
インターネットバンキングで。
支払うことができた。
つくづくと。
便利な世の中に。
なったものよ。
都内に。
住んでいる親戚が。
固定資産税の。
負担が大きいと。
こぼしていた。
田舎に。
住んでると。
土地家屋の。
評価額が。
めっちゃ低い。
おかげで。
固定資産税も。
安く済んでいる。
便利なところに。
住んでいると。
コストがかかる。
億ションとか。
タワマンに住むのって。
大変なんだな……
住宅ローンなら。
完済すれば。
終わりだが。
税金は。
死ぬまでかかる。
自分の収入で。
暮らしていける土地に。
住むしかない。
投資用の。
マンションを。
買ったら。
税の負担も。
増える。
うまくいけば。
いいけれど。
住む人が。
いなかったら。
家賃収入も。
入ってこない。
投資信託とか。
株式投資で
失敗しても。
お試し程度の。
金額なら。
良い経験になるけれど。
不動産投資だと。
失敗したときの。
ダメージが。
大きすぎる。
建物だと。
メンテナンス費用も。
かかるしな。
住宅ローンの。
フラット35は。
80歳まで。
ローンが組めるけれど。
80歳で。
完済したときに。
建物が老朽化していたら。
どうするんだろう。
ローンも。
組めないだろうしな……
「ふるやのもり」という。
民話がある。
「古家で雨漏り」するのが。
一番怖い。
と、住民が語る。
幼き頃は。
どこが怖いのか。
さっぱりわからなかった。
大人になって。
自分の部屋が。
雨漏りしたときに。
実感した。
「ふるやのもり」も。
怖いが。
天井裏に。
ハクビシンが。
侵入したときも。
おそろしゅうございました。
夜な夜な。
天井で。
這いずる音がする……
古家に。
メンスナンスは。
必須だ。




