第二百四十八話 さくらんぼが……
お読みくださり、ありがとうございます。
親戚に。
さくらんぼを送ったら。
届いてないと、言われた。
注文先の。
ゆうパックに。
問い合わせをしたら。
不作で送れず。
代金は。
書留で返金するという。
さくらんぼの代わりに。
メロンを送った。
メロンの注文先は。
地元の果実店にした。
注文してすぐに。
届いたと連絡が来た。
不作なのは。
ゆうパックのせいじゃないが。
発送が。
ムリだと分かった時点で。
連絡が欲しかった……
親戚のうち。
1件だけ。
さくらんぼが届いた家があって。
お礼の連絡があった。
他の家に。
届いてないとは。
思わなかった。
ふるさと納税の。
さくらんぼも。
発送できなくて。
代替品をもらうか。
来年さくらんぼを送ってもらうか。
どっちか選べるようだ。
そういえば。
ローカルニュースで。
毎年。
さくらんぼ泥棒の話題が出るのだが。
今年は。
ほとんどなかった。
モノがなきゃ。
盗めないからな……
あとは。
クマが出て。
シャインマスカットを食べたり。
許しがたい所業だが。
高級フルーツが食べたいという。
クマの気持ちも。
わからんではない。
だけども。
民家とか。
小学校に。
やってきたり。
電車とぶつかったりすると。
各方面で迷惑がかかる。
住んでるのは。
陸の孤島だけど。
海側なので。
クマは出ない。
と思っていた。
なのに。
地元の空港に。
出没した。
どうやって!?
河川敷とか。
用水路を経由して。
侵入したようだ。
川経由か……
水辺を伝っていくと。
人間の生活圏に。
たどり着いちゃうんだな。
果樹園とか。
水やり必須だし。
天候不順とか。
泥棒とか。
害獣とか。
果樹農家さんは。
大変だ。
洗濯物を干しに。
外に出たら。
藪蚊に刺されて。
引きこもりになった。
シーツ以外は。
全部部屋干しだ。
アウトドアな職業には。
向いてない。
美味しい果物は。
ちょっとお高いが。
果樹農家さんの。
苦労を思えば。
安いものだ。
お財布の都合がつく限り。
なるべく果物を摂ろう。
だけども。
デパートで売ってる果物って。
ものすごく高い。
お値段相当の。
お味なのかどうか。
確かめてみたいけれど。
勇気が出ない。
ジューススタンドで。
我慢しよう。




