第百六十話 冬が来る前に……
お読みくださり、ありがとうございます。
三越の株主優待を使いまくってたら。
優待限度額を超えてしもうた……
京都展で。
打ち止めを告げられた。
限度額は、30万。
30万以上、買物したってコトだ。
株主優待のカードが届いて。
半年もたってないのに……
原因は、わかっている。
タヌキだ。
正確に言えば。
タヌキの毛皮のついたコートを買った。
ポーランドのタヌキでのう。
あちらのタヌキは、毛深い。
ファーをモフりながら。
タヌキに詫びた。
冬が来る前に。
ダウンコートが欲しかったんじゃ。
今までのコートは。
羽毛が飛び出してくるようになって。
限界だった。
過酷な冬を、乗り越えるために。
あったかいのが必要だ。
膝まで隠れるダウンコート。
色とか。
デザインは二の次だ。
ぬくもりチェックのために。
試着してみたが。
モコモコにならず。
スッキリ細身なのと。
どっからみても。
ボンレスハムになっちゃうのと。
メーカーごとに。
すんごい差がある。
お値段は。
そんなに変わらないのに。
前言撤回。
見た目も大事だ。
どんなにぬくくても。
ボンレスハムになるのは、御免だ。
納得いくまで。
試着して。
満足のいくコートに巡りあえたのは。
僥倖だった。
財布の中身が凍りついたが。
致し方あるまい。
このコートは。
婆さまになっても着よう。
タヌキよ。
末長くよろしく。
欲しいモノが見つかると。
財布のヒモが、ゆるゆるになる。
こないだ。
屑入れを買った。
「匠の技展」を見て。
地元の工芸店の。
屑入れに一目惚れした。
そのときは。
買わずに済ませたが。
しばらくたってから。
後悔した。
どこで売ってるのか。
わからん……
10年以上、探し続けて。
ようやく、見つけた。
気に入ったモノを
手元に置くのは。
楽しい。
もう10年も待ってられん。
欲しいモノは。
我慢せずに買おう!
財布に。
ダメージを与えることもあるけれど。
気に入ったモノは。
大切に使うから。
長持ちする。
本当に気に入るモノって。
そんなにないから。
ポンポン買物はできない。
理想の折り畳み傘を探しているが。
いまだに見つからぬ。
10年以内に。
見つかると良いなぁ……




