第十四話 危うくだまされるところだった……
お読みくださり、ありがとうございます。
好調な海外ETFと、投資信託をコツコツ買って増やすぞー! と思っていた。
毎月少しずつ買って、リスク分散するのだ。
今月も、ちゃんと買ってみたよ。
でも、軒並み購入単価が値上がりしていた……
「こ、こんなに値上りしてる。こないだは○○円で買えたのに……」
とか思うと、購入ポチッとするのに、勇気が要るんだよ。
一年365日。
一番高い単価の時に買う可能性は、確率的には「365分の一」だけども。
「基準価格」=「設定来高値」って、現時点でガチで一番高いヤツやーん!!
その挙げ句に。
「海外ETFは、安くなった時にまとめ買いしてます」
なんて、投資上級者のブログを見た日には。
「ううう……オイラは高い時に買っちゃったよ……一株だけ」とションボリする。
今は株価は上昇傾向だけども。
波があるから、上がりもすれば、下がりもする。
リスト覚悟で投資してるわけだが。
ちょっとは、安心が欲しいよ。
そんな時に、気になりだしたのは、「債権」
海外ETFでも人気の商品だ。
バンガード社の米国債券ETF(BND)の中身を見てみる。
ほほう。分配金が毎月もらえる。
分配利回りは、2.71%かぁ……
日本の債権って、どうなってるのかな?
ソフトバンクの社債とか、人気だったっけ。
SBI証券のサイトを軽い気持ちで見てみた。
ソフトバンクの新規債権は売り切れだった。
新規債権の代わりに、既発債権が売られていた。
イメージ的には、新規債権が新車、既発債権が中古車みたいなカンジかな。
ソフトバンクの既発債権は、利回り1.2%で、残存年数が5年以上。
お金貸してね、5年以上、代わりに1.2%利息払うから、ってことだ。
新規債権で売っていたのは、ソニーと第一生命。
金利は、ソニーが5%で、半年間。
第一生命が 5.5%で一年半……
え? ナニこれ?
利息って、お金を一定期間貸したことに対してのお礼だよね。
半年だの、一年半の期間だったら。利息だって少ないはず。
だのに、なんでこんなに高金利!?
はい、訳ありでした。
債権は債権だけども。
「仕組債」という、ハイリスク・ハイリターンの商品だった。
「仕組債」は債権に、地雷が仕込んである。
地雷踏まなきゃ、良いんだけどね。
うっかり踏んだら、元本割れしちゃう。
「うわ、利率めっちゃ良いわ〜。しかも、大手だし、倒産しそうにないし」
なんて、喜んで買ったら、痛い目見るとこだった。
普通、債権って、株に比べたら、低リスクってところが売りなのに。
中には、こんな危険な商品もあるんだね……