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第百七話 ついカッとなって書いた 

お読みくださり、ありがとうございます。

 FIRE(経済的自立・早期リタイヤ)本、いっぱい売ってるなあ。

 早期リタイヤって、魅惑的な言葉だ。 

 厚生年金を満額いただきたいから、60まで働くが。


 FIREを目指すのはいいけど。

 実現できる人って、どのくらいいるんだろう。


 その瞬間。

 FIREを目指してた男が、うっかり死んで。

 異世界転生するネタを思いついた。


 異世界で、果たせなかった夢を追う! 

 いいカンジの話になりそうだ。


 誰か書いてくれんかのう。

 ……誰もいないか。


 なろう読者で、FIREを知ってる人って。

 少数派だろうし。


 誰も描かないのなら、自分で書こう。

 万一ネタがかぶったとしても、なろう読者様はテンプレに寛容だから。

 許してくれるさ。

 

 モブ転生が好きなので。

 主人公は取り巻きとか、腰巾着みたいなポジションにしとこう。

 

 FIREという言葉は、知名度が低そうだから、使わない。

 お金を貯めて、仕事を辞めて、自由に生きる。

 そんなイメージが伝わればいい。


 おかしいぞ。

 書けば書くほどに。

 どこがFIREやねん。

 という話になっていく……


 FIREって、簡単には実現できないよね?

 それと同じだ。

 そう思おう。


「逃亡資金が貯まったので、性悪王子の腰巾着辞めます!」

 というタイトルの短編一本書き上げて、投稿した。


 拙作の中では、睡眠不足で回らない頭で書いた別作品が。

 ポイントを一番を稼いでいる。


「酔拳」みたいなカンジで。 

 睡眠不足が高じると、もっといいのが書けるかもしれん。

 命が惜しいので、やらないが。


 30ー40代でFIREやる人がいたら。

 もったいない、と思う。


 激務で保たないとか。

 仕事の内容が自分と合わないってこともあるかもだけど。

 若くて能力がある人が、辞めるのは切ない。


 子供が小さいうちは、そばにいてやりたいとか。

 家族とたくさん思い出を作りたいとか。

 もっともな話だ。


 けれども。

 一緒にいたいと願いながら。

 家族を養うために。

 長時間働いたり。

 離れて暮らす人もいる。


 その人たちが。

 それを聞いたら、どう感じるだろう。

 

 下手をすると。

 いいご身分だな、ってヘイトを稼ぎそうだ。

 

 幸せに生きるって、案外難しい。

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