第十話 税務署に行ってみた
お読みくださり、ありがとうございます。
調子に乗って、三越とファンケルの株を買ってしまったが。
実は、もう一つ、とある会社の株を持っている。
とある会社=勤務先なので、社名は伏せる。
勤務先に、持株制度というものがある。
一口千円〜で、給与天引き。
千円につき、50円の補助が出る。
つまり、会社を通すと5%多く株が買える。
最初は一口だけ入っていたけど、増額しろと上司に言われるたびに、口数を増やした。
退職したら、株は売ろう。
それまでは放っておこう。
ある日、ふと思い出した。
そういえば、ウチの会社の持株会ってどうなってるんだっけ?
調べてみた。
結論。
確定申告すると、お金が戻ります。
なんですと!?
要するに、「年収が少ないから、株の配当金から取り立てた税金を返してあげるよ」ということらしい。
税務署が、ご近所にあって良かった。
本当にお金を返してくれるのかどうか、税務署に行って聞いてみよう。
そしたらば、入口に。
「税務署にご用の方は、電話予約をお願いします」という張紙が!!
知らんがな!
飛び込みで行ったが、追い返されはしなかった。
源泉徴収票と配当金支払証明書があれば、5年間遡って還付金がもらえるらしい。
住民税の手続きも必要なので、市役所に確認してほしいとのこと。
市役所に聞きに行ったら、受付のお兄さんが電卓を叩き始めた。
一万ちょっとくらい戻るって。
それって、5年分だったら、5万くらい戻るってこと!?
配当金支払証明書に、そういう使い道があるとは知らず、今年度分以外は処分していた。
人事部に頼んで、過去の配当金支払証明書を再発行してもらった。
ありがとう、人事部!
必要書類を手に入れて、アポ電入れて、税務署へ。
税務署のパソコンで、5年分の申告。
e-Taxの申込をしたから、来年からは、自宅のパソコンで確定申告しよう。
手続きには二ヶ月くらいかかると言われたけど。
実際は、一ヶ月かからずに振り込まれた。
5万くらい戻るのではと期待したけど、実際は4万くらい。
でも、いいのだ。
手続きする前は、還付金なんて、数千円くらいしか戻ってこないもんだと思ってたよ。
無知は罪。
知らないってホント、損してるんだな……
ちなみに、還付金はフワフワの羽毛布団になりました。
毎日ぬくぬく。
新しい布団はええのう……




