第一話 マイブームは「老後」です
実話です
最近のマイブームは、「老後」です。
図書館から、定年後の生き方についての本を借りてきて、何冊か読んでみた。
痛感した。
老後のお金がないって、悲惨だよな……
若くて健康だったら、働けるけれど。
若くもないし、健康でもなくて、さらに金もない、なんて事態は絶対に避けたい。
若さは、まあ、しょうがない。
健康。これはバランスのとれた食生活や、適度な運動とかで何とかなる。
重要なのは、お金だ。
定年までは働くよ。
退職金と年金のために働いている、と言っても過言じゃない。
六十歳で、退職して。
年金もらうのは六十五歳から。
その間の五年間の生活費は?
仮にざっくり二百万としても、一千万円かかる……
働けばいい?
そりゃそうだ。
でも、六十過ぎてから、働きたいとは思わない。
定年後に備えて、お金を貯めてる最中だけど。
貯金だけじゃ、足りなくなる気配が濃厚だ。
自分で言うのもなんだが、百まで生きてそうな気がする……
なので、働かずにお金を稼ぐ方法について、真剣に考えてみた。
定年関係の本を何冊か読んでみた結果、共通点に気づいた。
あ、著者はそれぞれ別な人のを選びましたよ。
共通点は、「資産運用」
枕詞のように、年率3%で運用すると〜などと書いてある。
100万円を年率3%で運用したら、103万円になる。
3万の儲けが、十年続いたら、30万。
100万が、130万に……美味しい話だ。
そんなウマイ話があるのか?
運用ってさ、リスクがあるよね。
元本割れしたらどうなるの?
そもそも運用の3%の年率って、何か根拠があるのか?
……待てよ。
そういや私、資産運用してたな。
会社で入ってる確定拠出年金。
自分で運用しろって言われて。
さっぱりわからんと思いつつ、適当にやっていたら。
リーマン・ショックで、元本が30万以上も減ったよ……
その後は3年以上経っても17万くらい赤字のまんまで。
こりゃやべーわと思って、自分なりに必死で考えて見直しした。
そしたら、翌年プラス17万の黒字に転換した。
おお、やっと赤字脱出だ。
そこで気づいた。
自分で選んだ投資先よりも、保有数上位の投資先の方が、実入りがいいってことに……
もういいや。
保有数上位の二つに絞り込んで、半分ずつ投資した。
一年後のお知らせを見て、ひっくり返りそうになった。
黒字の17万が、70万になってた。
放ったらかしにしといただけで、50万以上増えた、だと。
怖すぎる……
黒字になったけど、多いときと少ないときで、1年間でプラマイ50万くらい差がある。
増えたと喜んでたら、その翌年には50万近く目減りすることもあって。
正直に言おう。
心臓に良くないと。
今のところは、マイ年金は元本プラス100万以上増えてて、運用利回りは、年3.7%だ。
ド素人でも、3%は超えてる。
年率3%は、夢物語じゃない。
真面目に働いて、お金を稼いできた。
だけど、運用すれば、何にもしなくってもお金は貯まる(こともある)。
メンタル的に、耐えられればの話だが。
まあ、都合の良い解釈をすれば、この先リーマン・ショック級の大事件が起こったとしても、数年あれば、黒字に転換できる可能性があるということだ。
定年を過ぎて資産運用を始めて失敗したら、ダメージが大きすぎる。
だけど、今だったら、多少失敗してもなんとかなる。
上手くいったら、定年後も働かずにお金を稼ぐことができる。
覚悟を決めて運用すれば、60過ぎたら楽隠居、できるかもしれない。
やってみたい。
働かなくても食える生活!!
よし決めた。
投資やってみる。
そしてどうなったかについては、後ほど報告するということで。
連載にしてみました。続きを読みたい人って、いるんだろうか……