地獄?(キッチン)
7話目〜♪
もうすぐ10ですね〜
「ノブ、今朝飯用意するからそこで座って待ってろ」
そう言ってグラトニーは奥の部屋に入っていった。
因みにあの後僕は本を読み終わって寝てたらしいそこにグラトニーが来て僕を起こしてくれたらしい、でも何故か頭が痛いんだよなぁ…どこかでぶつけたかな?
「ノブー!ちょっとこっちの皿運んでくれー!」
とグラトニーから声がかかったので僕はグラトニーの元に手伝いに行った。
するとそこにあったのはキッチン?と思われる場所と明らかに料理とは思えない何かが皿の上にあった。
「えーとグラトニー?これは?」
そう言うとグラトニーは気まずそうに
「あーなんだ、せっかくの客だから久しぶりに料理でも作ろうと思ってたんだがやっぱり出来ないことはするもんじゃねぇな!アッハッハッ!」
なん…だと…つまりこの皿の上に乗ってるのは
料理!?どうしたらこんな真っ黒になるんだ、どうしてスープがそんな色になるんだ。
「じゃあグラトニーこのキッチンぽい場所は…」
「ん?ぽいじゃなくてキッチンだぞ?ここは」
そして僕はここに来て2度目の驚きを隠せなかった。ここがキッチン?そこらじゅう油だらけ、台所にはお皿が溜まってる…ここで僕の中にある何かが崩れだした…
「グラトニー…」
「ん?なん…だ…?」
「少しの間ここを僕に任せてくれないかな?」
そう言うとグラトニー少し困って様子で
「いや…客に…」
「ま・か・せ・て・!」
「お、おう…」
こうしてキッチン?を任された僕はグラトニーを追い出し僕はこの地獄を綺麗にするのだった。
そして2時間後…
「グラトニーお待たせ、残り物でしか作れなかったけどさっきのよりはマシだから」
「おぉぉ!すげぇ!信こんな事も出来たのか!」
「まぁ皆の食べ物を作ってたのは僕だからね嫌でも上手くなるよ」
「みんな?」
「そう、大吾や中村達のご飯を作ってたのは僕だからね
それより早く食べよう今日は錬金術の練習するんでしょ?」
「あぁ、その前に聞きたいことがある、食べながらでいいから聞いてくれ、お前が昨日読んでた本、お前どこまで理解してる?」
本?…あぁ部屋にあった錬金術の本のことか、あれ?僕が読んだってグラトニーに言ったかな?
まぁいいやあの本はとても分かりやすくすんなり頭に入ってきたようで初級から上級まで全て覚えた。
その事を伝えると…
「まじか…信言っちゃ悪いがそれは異常だ、実はなあの本は1年かけて教える予定の本だったんだよ」
え…?いやいやいや、嘘でしょ?だって実際に僕はあの本を上級まで理解してる、それこそ1字1句全てだ。
それを実はその本は1年かけて覚えるものですと来た、正直信じられない読んでいてもそこまで難しいとは感じなかったし、しかもそれは全て一回で覚えられた。
到底これを1年かけてやるものだとは思えない。
「信じられないって顔だな、よしちょっと待ってろ」
そう言うとグラトニーは、思い出したように自分の部屋へ入っていきまた戻ってきた。
「ノブちょっとこれ解いてみろ」
そう言って出されたのは1枚の紙だった。
よく見るとそれは錬金術に関する事がたくさん書いてあったしかし所々空白がありまるでテストみたいな感じがする。
「これは?」
「見ての通りテストだ、それには初級から上級までの様々な問題がある、分かってると思うがそう簡単に解けるものじゃないもしそれを満点で解けるようなら誰もが認める…「解けたよ」…は?」
グラトニーが何か話してたようだけど正直テストに夢中で聞いてなかった、まぁその代わり恐らく満点だろうし大丈夫だろう。
しかし意外と簡単だったな全てあの本の応用や基本的な問題だったので本の内容を全て覚えている僕からしたら答えを見ながらテストするようなものだ。
しかし僕ってここまで記憶力良かったかな?
まぁ今はテスト方が問題か
「どうグラトニー全問正解でしょ?」
「あ、あぁ本当に全問正解してやがるすげぇな」
「そうでもないよ、それで次は何をすればいいの?」
「あぁ次はな…とその前に」
グラトニーテーブルにある料理を見た。
「まずは飯を食おう」
そういえばまだご飯を食べてる最中だった。
「そうだね先にご飯をを食べようか」
とりあえず僕達はテーブルにある料理を全て食べてから話すことにした。
ここで謎の女子力を発揮する信君…