十二支士物語 〜僕たちは人間をやめた〜（仮）

寧々頭 湊は猫の怪物に行き合った。
人の形をした猫。少女の姿をした猫又の怪人。
その遭遇をきっかけとして、怪人と戦う十二支士を束ねる怪しい女教師に十二支の力を与えられることになるが、それは鼠という戦いとはかけ離れていそうな力だった。
しかし彼は鼠の戦い方も分からぬまま、天敵とも言える猫の怪人との戦いへと身を投じていくことになる。
ミステリアススレンダーな美少女の「巳」や、生真面目な不良の「午」たちとの出会いを経て、残酷な現実に向き合っていく。
神秘を扱う魔法使いに十二支の力を与えられた少年少女。怪人に行き合ったが故に巻き込まれてしまった彼らは、自身のために戦う道を選んだ。
交差する想いと、食い違う理想と現実が彼らの日常を蝕んでゆく。
現実は知らないことばかりだ。真実は辛いことばかりだ。知らないほうが幸せだ。
それでも向き合い立ち向かう、または背を向け目を覆う。そんな彼らの物語。