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そのとなりで

君の健やかな寝顔を見ていると

自然と微笑が湧く

いくら君がついてこようとも

僕の寝顔はいつも仏頂面で

決して安寧ではないだろう


君が幸せになりたいと思うのなら君は

ここを去るべきだ

僕は君を幸せにできない、なんて

お決まりの言葉

陳腐で腹立たしい言葉


僕は君を幸せにしない、きっとしない

僕ができるのは自分の欲望だけで

君の愛情は空回り、上滑り

僕の感情は機能的に働いて

いつもあちらを向いている


不幸になりたいと言うのなら

やはりここを去るべきだ

僕は君を不幸にもしない

君が勝手に不幸になるだけだ、そうなんだ

僕の働きは自分のためにあるのだから


願わくは

どうか勝手に幸せになってくれ

絞り出して言おう

どうか幸せになってくれ

君のことが好きだ


僕の知らないところで

僕のことなんか忘れて

僕も君を忘れるから

お互いに不干渉に不通を重ねて

もう好きだなんて言わないで


そんな風に言ってみる

自己犠牲精神

そんな風に言ってみる

自己不信感

僕の愛情


君は起きない

日差しは優しく包み込む

風の凪いだ昼下がり

やわらかく寝息を立てて

愛しい人はまだ眠る

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