自己満足

空は黒々としています

そこに一点　光が見えます　小さな光です

光に向かって膝をつきました

手を組んで祈ります

地面はひんやりとして、膝頭をじんじんと冷やしていきます

空気は乾ききって、体はどんどん干からびていきます

そうして手を組んで

一体誰に祈っているのでしょう？

でも、あなたのことを祈っているのです

神に祈るのでしょうか　違います

星に祈るのでしょうか　違いましょう

では、あなたに祈るのでしょうか

きっと、違うのでしょう

わたしは自己満足に祈ります

何も出来ないから、あなたに何も出来ないから

自己満足に祈ります

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