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家族

家族を考えるだなんて、遠くなかった、だから必要がなかった。

ときたまふっと寂しくなるのは

家族のことを考えるから

今何してるだろう

夕飯は何を食べただろう

「たま」は悪さしているだろうな、なんて

ちょっと考えてみる


母さんのこと

兄ちゃんのこと

姉ちゃんのこと

たまのこと

一番最後に父さんのこと、ごめん

ちゃんと考えてるよ、父さん


思い返して平凡な

それでいて危機を孕んだわが家族

問題は山積みだし、糸口もないし

だいいち、ここにも問題のひとつが居座っている

とても暢気に大学になんか行って

夢のような夢を語って


ごめんなさい、ごめんなさい

でも、ちゃんと報いるから

父さん、迷惑かけるけど

母さん、心配かけるけど

いつだって、折れかかる心を繋ぎとめるのは

あなたたちですから


兄ちゃん、ごめんね

幸せを奪うようなことをしている、そんな自覚はある

だからもたげる

憎しみの恐怖

別離の悲しみ

胸かきむしる、悪寒


言葉の表にあるもの、愛情

言葉の裏にあるもの、憎悪?

なければいいけれど

あったら悲しいけど

それでも血縁だし

切っても切れない縁だし


また手紙出すよ

父さん

母さん

兄ちゃん

姉ちゃん

たま、はいいかな

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