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バカコウ  作者: 常煮一人
1/3

転校

久し振りに書く小説のため、文法などの間違いは大目にみてください。

 

あと牛乳を口に含んで読んでください。

 

全然面白くないので、あしからず…。

「功太…急だが転勤する事になった」

 父親が怪訝そうな顔で告げる。

 

 おい、なんでなんだよ?なんで転勤なんだよ?

 

 俺んち、駄菓子屋だろ?

 

 転勤なんてあるのかよ、この世界。

 

「行くよな、うへへ、もちろんいくよな、うへへ。母さんもついていくって言っていたしな」

 

 俺のそんな疑問をかき消すかのように、親父は俺に質問をする。

 

 うん、これはつっこんではいけない。これは求めているんだ。ツッコミを欲しているんだ。だが、我慢出来ない。のび太のお面付けはじめたし…。すまん、パトラッシュ、ツッコミ入れるよ。

 

「なぁ、父さん」

「なんだいきたろう」

「俺は一つ目の親父なんか知らねえし、どこで売ってるのか分からんのび太のお面つけてるし、母さんは二年前に死んでるし、変な笑い声挟んでるし…それに…」

「それに?」

「便所でこんな話するな!さっさと出てけー!!」

 

 二畳半ぐらいの広さのトイレの中で俺と親父が向かい合って座っている。親父はもちろん空気イスだ。

 

 ああ…母さん。これがあなたの愛した人です。

 

 

 

 結局俺は一人で駄菓子屋なんかやってられず、俺は親父についていく事にした。

 

 とりあえずいつもつるんでいる野口にだけは言っておいた。野口は泣いていた。ああそうさ!ワンとね!

 

 それから二時間後、仙台の伯母から電話が来た。

 

「小島さんから聞いたんだけど、あんたたち、引っ越しするんかい?」

 

 噂の伝達ってすげーなー。ところで、小島さんって誰だ。オッパッピか?

 

 

 

 

 

 野口から引っ越していう事を聞いたクラス一行は、なんか俺にサプライズがあるらしい。俺にバレぬよう金を集金していたそうだ。

 

 だからクラスはいいね。くじ引きだろーとなんだろーとみんなと同じクラスになったのは運命だもんねっ!?

 

 ああ…天国の母さん。これが私のクラスです。

 

 

 

 

 

「大倉、引っ越しは残念だが、引っ越し先でも活躍祝っているぞ。どうだこれ?みんなからお金集めて買ったんだ。私たちだと思って可愛がってくれよ。…ホッキョクグマ」

 

「ホッキョクグマ…ですか?」

 

 何故か普通のサイズよりもでかく、何故か二足立ちしているホッキョクグマ(雌)は口を真っ赤にしながら俺を見下している。

 

「大倉、すげーだろこれ」

「まあな」

「だろうな。だけどな、俺らとお前の安全のタメに藤本が犠牲になってくれたんだ。これだけは感謝しろよ。あと校長にもな」

 

 野口は幸せそうな笑顔で俺を見た。

 

 ああ…藤本。

 

 クラスで一番美人の川島の胸触ったって喜んでいたんだが、川島が男だとわかった時のあの顔。

 ムンクの叫びを1800度回転させた感じ。

 

 二度と忘れません。

 

 私、大倉功太は、藤本のご冥福をお祈りしています。あと校長も。

 

 

 

 

 墜に引っ越し当日、ホッキョクグマは動物園に引き取ってもらい、荷物をまとめて、もういつでも出発できる体勢に入っていた。

 

 その時、授業を抜け出した野山たちがやって来たのだ。さすが、俺の親友だ。

 

「なんだよ、勝手に平日にやっちゃって」

「ごめんごめん。見送られると戻りたくなるからよ」

「休日だったら手伝いしながらお前が隠してるエロ本をコッソリ頂いたり、押し入れの奥に隠してあるギザ10の山を拝借したり…」

「そんなのはないんでご安心ください」

 

 俺は満面の笑みでそう告げた。

 

「そういえばホッキョクグマは?」

「もう引っ越し業者に頼んだんだよ。今ごろ引っ越し先にいるんじゃね?」

 言えない。言えないよお…。

 

 そしてなんだかんだあっていよいよ出発の時。俺と親父は車に乗る。

 

「なあ功太。引っ越したらゾウガメ送るから住所教えろよな!」

「お、おう」

「なあ功太。引っ越したら山ピーとジャニオタ送るから住所教えろよな」

「お、おう」

「なあ功太。引っ越したらアゴ付近をおよそ20発殴るから住所教えろよな」

「お、おう」

 

 適当な住所教えるからな!屋久島に送らせてやる!!山ピーとジャニオタが段ボールの中でどうなってるかは気になるけどなっ!

 

 そして、俺と親父を乗せた3tトラックはこの街を離れた…。

 

 

 

 業者頼むなぁ!!!!!!


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