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水面の波紋  作者: 実嵐
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言わざる力

白石は知らぬ間に昔のことを思い出していた。彼にとっては警視庁という組織には興味はあったとしても捜査一課というものには全く持って興味をもってもいなかった。それからずっと影山のそばにいるのだから、全く持って予測を持てないものだ。

「誰かわからないが、お前を探しているといっている奴が捜査一課の大きい場所でうろついて邪魔だとほざいているらしい。全く持ってふがいないやつらだ。」

捜査一課の中で長く勤めているという藤堂譲がぼやいていた。藤堂もまた影山の班にいるのだ。年長だからということで揶揄された挙句の果てに濡れ衣を着せようとしていたのが見えて影山が証拠を示したことで組織としての闇が明るみに出ざる負えなくなってしまったことがあった。そのことで藤堂は捜査一課に残ることになったが何処かがいいかと聞かれた際に影山とともににしたいといったのだ。それからに至るのだ。

「どうせ他の奴らには何も見えていないんだ。あいつはいずれ大化けをするだけの力をもっているし、持たせるつもりだ。交番に閉じ込める判断をした人事課は全く見る目がない。」

そう言って影山は藤堂が目撃したと漏らした人の名前を黒の手帳に書き込んだ。人事に影響する重いものになり変わる。

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