見せた声
光畑との顔合わせを重きをおいてしまうのは刑事として一流だったが所以なのかもしれない。それくらいわかりそうでわからない何かがあったのだ。
「影山さん、きましたよ。」
黒スーツをぱっきときた男性がドアの前に立っていた。遠目から見ているようにしているようだった。
「どれだけ待たせたら気が済むんだ。影山君。」
「仕方ないじゃないですか。光畑君が此処で迷ったんですから。藤堂によれば全く教えるものが表れなかったという報告を受けています。」
警察庁長官という割には会話には警察という組織を探っているように感じてしまった。新たな法整備を考えるのに必要なのかもしれないと思ってしまった。光畑にとっては戸惑いばかりが生まれてしまって時間がたたないとわからないのだと心底思ってしまった。警察庁長官の後ろに明らかに高校生の男の子が2人がたっていた。
「あぁ、時任真一君と音無肇君だ。彼らは帝都大学付属高校の難関大コースに通っている列記とした高校生だよ。」
光畑は聞いたことがある高校の名前を聞いて驚いてしまった。頭がいいことで有名な高校だ。それも難関大コースというのは海外まで広がるというのはいいことなのだろうと足らない頭で考えた。




