顔合わせ
此処にはいろんなエキスパートがそろっているのかと思ってしまうのだ。明らかに鑑識や科捜研が持っていそうな機械もあったりするのだ。
「都留はいないのか?」
「あいつなら知り合いの民間の研究所に顔を出すとかって言ってましたよ。まぁ、助言をもらうためだとも言っていました。」
彼は幾度といなくなってしまうのだろう。それもどちらかというのは自分の為の研究をするためになってしまうのだろう。
「都留亀吉とかといってまぁオタクがいるんだよ。だけど、誰も太刀打ちできないくらいの情報をもっているんだよ。他に高校生がいるんだ。」
白石が時間を気にしながら言った。影山がゆったりとしているようにしている。上司に対してあまりにも権限を図っているようにも思える。
「待ち合わせの時間が過ぎているんじゃないんですか。」
「しょうがないじゃないか。まぁ、光畑君が迷うにはしょうがないのだろうから。顔合わせってもんだっていってあるから、来るんじゃないか。」
警察庁長官ですら雑な扱いでぞっとしてしまいそうだったが、全く持ってあっけらかんとしているのは白石には分からなかった。以前には捜査一課のエースをしていたこともあってか、国外に限らず警察官をした経験があるのだというのだ。




