003|救出
『ユウタ、君の使命はこの仮想現実の秘密を解明し、真実を人々に伝えることだ。リアリティシフトの力を使い、世界を変えろ。』
ユウタは戸惑いながら、部屋のベッドに寝転んだ。
不可解なことはたくさんあったが、疲労がたまっていることもあり、ユウタは気絶するように眠った。
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次の日、ユウタは目を覚まし、いつも通り学校に向かった。
この力のことは誰にも言わないことに決めた。
誰かに行ったとしても頭のおかしいやつと思われるだけだ。
いつも通り、今日もタケとサクラで飯を食べる。
タケ「お前…昨日おかしかったけど大丈夫か?」
ユウタ「ああ…大丈夫だよ、」
そう言いながらも、心の中では昨日の出来事が頭から離れなかった。謎の操作盤、リアリティシフト、仮想現実の真実…全てが現実離れしていて、まるで夢のようだった。
サクラ「ユウタ、顔色悪いよ。本当に大丈夫?」
ユウタ「うん、大丈夫。ちょっと寝不足なだけさ。」
二人の優しさが少しだけ心を軽くしてくれる。だが、その平穏は長く続かなかった。
放課後、家に帰る途中に事件は起きた。
前方から見知らぬ黒いスーツを着た男たちが歩いてくる。5人ほどがこちらの進行方向をふさぐように歩いてきた。
黒いスーツを着た彼らは、明らかにただの通行人ではなかった。
距離が近くなり、正面で彼らは止まり、言葉を発した。
『ユウタ・タカハシだな。君には消えてもらう必要がある。』
その言葉に冷や汗が流れた。狙われるなんて…
ユウタ「何だって!?俺、ただの高校生なんだけど?」
男たちは答えずに拳銃を懐から取り出し銃口をこちらに向けた。
ユウタ「なんで拳銃を持っているんだ…」
ユウタは気が動転したが、何とか乗り越る策を考えた。
「そうだ…リアリティシフトを使ってみよう…!」
彼らが指に力を入れ、発砲しようとするとき、ユウタは手をかざした。
銃口から発砲される弾の弾道、彼ら動きがわかる。
咄嗟、ユウタは頭を左にずらした。
パァン!!!ーーーと銃声が響く。
ユウタの右耳をかすめた。
「クソッ…!!」
砕け散りそうになった耳から赤い液体があふれ出す。
黒づくめのスーツの彼らの一人が口を開いた。
「既に覚醒しているだと…」
その瞬間、思いもよらぬ速さでグーパンチが飛んできた。
ユウタは吹き飛ばされた。リアリティシフトでの対応では間に合わなかった。
必死に抵抗するが、多勢に無勢だ。
その時、突然、背後から爆音が響いた。次の瞬間、俺の前に現れたのは、謎の黒髪の少女だった。
謎の黒髪の少女は2丁の拳銃を扱い、ためらいもなく発砲する。
スーツの彼らが一瞬ひるむ。
謎の黒髪の少女「ユウタ、こっちだ!」
謎の黒髪の少女が叫び、俺を引っ張って安全な場所へと逃げる。
ある一定の距離をとると少女がが叫んだ。
謎の黒髪の少女「歯食いしばって!!」
その瞬間、Gがかかったように負担がかかり、とあるマンションの一室のような場所に景色が変わった。