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不死者が望む戻らない死  作者: 流幻
出会いと修行編
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冒険者登録完了

師匠からとりあえずユベリーナへ行き数日滞在して準備を整えてからエルフ領を目指すことを勧められた。

 魔法に関しては人間も使えるし学校もあるけど教科書での教えになるため魔法は使えるようになってもオーラには役に立たないというのだ。

 正確に言うならオーラ自体に必要な基礎魔法学は人間の学校では教えていないらしい。

 基礎なのに?と思ったんだけど魔法学校は魔法適性があるかが入学基準なので基礎魔法学は必要ないそうだ。

 

 師匠の家を出て言われた方角に歩いていくと城壁のようなものが見えた。

 そういえば、これからは疾風とか流妖斎と呼べ。と師匠から言われてしまったが、心の中で師匠と言うのは問題ないだろう。

 もし入り口で止められたらガーラと言う人を呼べと言えば良い、止められず入れれば冒険者ギルドのハイドに会いへ行き冒険者登録しておけと言われたけど街に入るときに止められたりするのかな?

 

 止められることなく街に入ってきた。建物も多く結構にぎわっていた。

 ギルドってどこだろう?道行く子供に尋ねると案内してくれた。

 結構立派な建物だ、中に入るとジロジロ見られる、まぁ見慣れない顔が来るとこうなるよね。

 「冒険者ギルド、ユベリーナ支部へようこそ。ご用件は?」

 受付の女性がハキハキした口調で聞いてきた。

 「えっと、流 幻妖斎と言いますがハイドさんと言う方に面会したいのです」

 裏に確認に行った受付嬢が帰ってきた。

 「ハイドはただいま取り込んでおりまして……」

 まいったな、ハイドに会えと言われてるので出来れば会いたいんだけど無理強いはダメだし登録だけして後日出直すか。

 ギルドに登録したいと伝えると受付嬢が書類を出してきたので書いて渡すとギルドカードを貰え以来の受け方などの説明を受けた。

 「おや?あなたは確か武神様のお弟子の方ですね」

 扉が開いて出てきたハイドが僕の顔を見て言ったとたんギルド内がざわめきだした。

 「ここではゆっくり話もできない、私の部屋へ行きましょう」


 通された部屋はギルドの2階にありかなり広い。確か副マスターとか言ってたからいわゆる支部のナンバー2なのだろう。

 ソファーに座ると職員がお茶を持ってきてくれた。

 「武神様からいろいろお話は伺っております。私の権限で幻妖斎殿の冒険者ランクをBにすることが可能です。世界を回るのでしたらその方が好都合でしょう」

 話を聞くとランクC以上は結構特権があるらしく、C以上で各地で開催される武闘大会に、B以上で聖魔戦争に参加できるらしいけど戦争とか参加したくない。

 僕にとっての利点はそこではなく、各種族の治める首都に出入りできる権利が貰えるそうでCランクだと監視が付くのだがBランク以上は自由行動可能とかなり優遇される。

 逆に言えばランクB以上と言うのは全種族でそれほど信用があるという事なのだ。

「ただし条件があります、各種族のギルドで依頼を成功させるとポイントが貯まり首都のギルドで各種族の特産品と交換できるのでそれを人間のエリアのギルドで私の名前を出して売ってほしいのです」

「それなら強い人をバンバン昇級させれば良いんじゃないですか?」

「それが上手くは行かないのです、と言うのもランクがC以上になるにはギルドの推薦が必要でその冒険者が問題を起こすと推薦したギルドにもペナルティがあるのに加えて、ポイントで交換してもらえる特産品は街の商店で売るとギルドよりはるかに高額で買い取ってもらえるのです。そのため特産品狙いで推薦してもリスクが高いのです。そもそもポイントを貰える依頼と言うのは討伐依頼でBランクのパーティがクリアできるかギリギリなものも多く適任者がいない状態です」

「待ってください、Bランクのパーティで倒せるかって魔物を僕一人で倒せと?」

「幻妖斎殿はお一人でギガントグリズリーを討伐したと武神様から聞きましたが?」

「ギガントグリズリー程度なら一人で楽に倒せますがマンティコアを倒したときはかなり苦戦しました」

「え?マンティコア?それってSランクの魔物ですよ。え?え?マンティコアもお一人で?」

 結構前に師匠に連れられて山で討伐したけどアレってそんなやばい魔物だったのか。苦戦はしたけど一人で倒したと答える。

「それなら強さに問題はないです、あとはお金ですね……ギルドの買値は商人の半額以下なのでギルドに売る人が少ない状態です」

 一か所に留まって豪遊したりしないしそこまでお金は必要ない、ウェイズに貰ったお金もそのままあるし旅立つときにギガントグリズリーなどを倒した報酬などで金貨100枚貰ってる。

 師匠の話では普通の宿で朝晩2食付いて1泊が銀貨1枚程度だそうで昼飯を食べても金貨1枚で7日は生活できるそうだ。ただ気になったことがある。

「お金にはこだわらないので問題ないです、僕には得しかなさそうですが経験も信用もな僕をランク上げても良いのですか?」

「武神様から強い推薦を受けております。あなたが問題を起こせば自分が責任を取っても良いとまで仰っていたのです、ギルドにとって武神様の推薦は最上位の信用になりますのでギルドマスターも許可してくれました」

 師匠ってそんな信用がある人なのね……。特産品はポイントが貯まって自分に必要なければで良いのでお願いしますと言われた。


 話が纏まったところでハイドにエルフ領への行き方を聞いた。

「エルフの領地?あぁルギードでしたら南へ行けば徒歩なら2日くらいで着きますよ」

 エルフの国ってルギードっていうのか……もっと優雅で風靡な名前を想像していたから驚いた。

 ハイドから注意されたのは食料のほかに毒消しやポーションも用意していく方が良いという事と森の木々をむやみに傷つけない事と言われた。

 数日は準備で滞在したいので宿を教えて欲しいと聞いたらギルドの目の前が直営の宿なので先に行って手続しておくのでお茶を飲んだら来てくださいと言うとハイドは出て行った。


 ギルドを出ると複数の男に囲まれた、数えたら8人いる。さっきギルドの中にいた男たちのようだ。

「おぅおぅ、てめーが武神の弟子だって?その力を見せて貰いてーもんだな」

 何だろう、このモブキャラ発言、典型的すぎる。

 騒ぎを聞いたギルドから職員が出てきたので倒して良いか聞いたら、問題はないけど極力殺さないでください。と言われた。

 襲ってくる相手を避けて足を引っかけ全員転ばせたら捨て台詞を吐いて逃げて行った、この世界の治安って良くないのかな?気を付けないと。

 

 宿屋に入るとハイドが手続きが終わったところで1泊2食付き銅貨7枚と相場より安い。

 宿を出る際にまとめて払えば良いという事だった。

 部屋はベッドがありテーブルとイスが置いてある簡素な部屋だけどベッドは柔らかく寝心地よさそう。

 買い物に出ようとしたが、夕方になっていて閉まってる店も増えてるから明日にした方が良いと言われたので今日は部屋で休むことにした。

 食事は部屋にお持ちしますとパン・シチュー・野菜の肉巻きが出てきた、おいしかった。

 

 何を買うかを考えないとな……とりあえず食料とポーションと毒消し。

 僕は魔法が使えないので火を起こすための火打石と防寒着に着替えが何着かは欲しい。

 薪と鉄板があれば肉を焼いたりもできそうだよね、果物を剥いたりする小型のナイフも欲しいかな。

 マリスのポーチがあるので荷物の多さを心配しなくていいからその辺りは自由が利く。

 

 いろいろ考えていたらドアがノックされたので開けるとハイドが立っていた。

「お食事は終わりましたか?ギルドマスターを紹介したいので食後のお茶でもどうですか」

 承諾して案内されたのは小さな喫茶店で貸し切りにしているようで、中に入ると50歳前後の男が一人椅子に座りその後ろにはさっき襲ってきた8人が並んでいた。

「私の名はガーラ、ユベリーナのギルドマスターをしています。まず最初にこの者たちの無礼をお詫びします」

 僕の姿を見ると立ち上がり頭を下げてそう言い、8人の男たちも一斉に頭を下げた。ガーラって師匠が言ってた人だよなギルドマスターだったのね。

「少し驚きましたが別に気にしてないです、ハイドさんにはいろいろと配慮していただき助かりました」

 彼はAランクの冒険者で鋼鉄のガーラと異名を持つ凄腕らしくかなり有名で武闘大会でも何度も優勝経験があるようだ。

 後ろの8人はユベリーナに住む冒険者で師匠に弟子入りしようとしたら、弟子は取ってないと一蹴されたようで僕が偽物だと思ったらしい。

 あの後、ガーラとハイドにあの人は本物の弟子だと聞いて顔面蒼白になり謝罪したいとこの場に来た。


 その後は和やかに会話後かわした。

 ルギードに行く話をして荷物で必要なものを聞いたら後ろにいた一人の男が教えてくれた。

「あそこに行くならヒルやら虫やら多いんでその服や靴はまずいですぜ」

 ガーラとハイドも魔物ではないため忘れていたらしい。街から街への移動ルートにはヒルが出る湿地帯はないらしいが別ルートを行く場合に注意が必要みたい。

 噛まれても痒かったりするぐらいで命に別状はないのだけど対策としては虫はミカンやレモンなどの柑橘系の香料を体や服に塗る、ヒルは長めの靴を履き唐辛子を輪切りにして袋に詰めたものを靴紐にでも結んでおくと逃げる。と以前あったエルフから教えてもらったと男が言っていた。

 柑橘も唐辛子も調味料にもなるし水に果汁絞っても良いから多めに買っておくことに決めた。


 お店を出るときに8人のリーダー的な男が頭を下げて1枚の紙を渡してきた。

 広げると街の地図に沢山の印がつけてある、僕が数日滞在して買い物や準備をすると聞いて食料や雑貨の店や飲食店をマークしてくれたようだ。

「勘違いと言え本当にすいませんでした!悪い街じゃないんで安心して滞在してください、失礼します」

 そう言うと8人は僕が帰る反対方向に走っていった。最初は悪人かと思ったけど脳筋なだけだね、良い意味で。

「あいつらの疾風殿に対する尊敬は本物なのだがもう少し落ち着いてくれれば……実力はそこそこあるのだが残念だ」

 帰り際ガーラに言われた。

 結構広い街だからこの地図かなり助かるな、宿に着いたらよく見ておこう。

 

 宿について地図を一通り見終わったらそのまま寝てしまった。

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