面接 息ぴったりクイズ
「ただの二択クイズですよ〜。どれだけ息が合うかという審査です〜。絶対に嘘は付いちゃいけませんよ〜。嘘を付いたと分かった時点でこの面接は不合格とさせていただきます〜。」
「はあ、」
(ヤバい…面接官のテンションについていけなくてほとんど聞いてなかった…)
面接官のテンションに動揺する飛鳥とは裏腹に
(合わせにいかなければ合わないと思うんだけど…?)
と冷静に考える弥生であった。
「いいですか〜?何度も言いますけど〜絶対嘘は付いちゃいけませんよ〜?合わせにいかなくていいですからね〜?」
(と…とりあえず自分の心のままに答えればいいんだな…?)
と、端的に理解する飛鳥と、
(……?)
未だに不思議に思う弥生を尻目に面接官は第1問目を読み上げ始めた。
「え~~、第1問目〜。自分の墓を作るなら〜。海〜?山〜?さぁどっち〜?」
今にも踊りだしそうな勢いで面接官は2人に聞いた。
「俺は、」
やはり、弥生が先に答えた。
「俺は海の見えるところにします。俺は暑がりなので涼しいイメージのある海に作りたいです。」
「なるほど〜!じゃあ逆に山に作りたくない理由をあげるとしたら〜なんですか〜?」
「そうですね…。暗いというところでしょうか。」
「ふふっ」
笑ったのはもちろん飛鳥である。
「おやぁ、架井さんは思い当たる節があるようですねぇ。どうして暗いとダメなんですか〜?」
「…。」
「ははっ…」
もちろん飛鳥の笑い声である。
2人の目の前ではその光景を面白そうに見つめる面接官がいた。
「…暗所恐怖症なんです…。」
「ほへ~なるほど〜それは山に居たくないですねぇ。」
「ブフォ……すみません…ふっ…」
飛鳥が何故こんなに笑っているのか不思議であろう?ただの思い出し笑いだ。弥生の暗所恐怖症に思い出があるようだな。
「では笑いが止まらない架井さんに質問しても?」
「あ…はい!」
「架井さんだったらどちらにお墓をつくりますか〜?」
「はい。自分でしたら山につくりたいと思います。自分の場合は山がいい、というより海が苦手だからでしょうか。」
「ほーう。何故〜?」
「泳げないので。」
「ふんっ」
この乾いた笑いは弥生のである。
ダサいとか思ってそうだな。
「なるほど~。それは大変だ〜。」
とまぁ、こんな感じの変な質問が10分ほど続いた。
「では〜最後の〜質問です〜。久保さんは架井さんを、架井さんは久保さんを一言で表すなら〜?これは理由を聞かないので〜ズバ〜と答えてもらって結構ですよ~。では久保さんから〜どうぞ〜。」
「…そう、ですね…。…短気な変人…でしょうか。」
「あぁ?」
といって飛鳥は弥生を睨みつけた。
「ははっ、なるほど~。では、架井さんは〜?」
「ん゙ん゙…そうですね。久保さんを一言で表すなら、最低最悪のクズでしょうか。」
弥生を睨みつけた飛鳥とは違い、その言葉を聞いた弥生は少し悲しそうな顔をして下を向いた。
飛鳥はそれに気づかず少しイライラしていた。
が、面接官は見ていたようだ。面接官は面白そうに目を細め少し笑った。




