面接 自己紹介シート
(まさか、こいつがバディ候補なんて言わないよな…?)
まあ、お察しのとおり2人は知り合いである。
「架井さん?席にお座りください。」
小さい机の向かいに座っている面接官に促され飛鳥は奴の隣の席に座った。
「えぇと。久保弥生さんと架井飛鳥さんでお間違い無いですね?」
「「はい。」」
説明しよう。この久保弥生という男は飛鳥の因縁の相手である。
「お二人は中学校の時の同級生ですね。仲は良かったんですか?」
「「いえ、ただのクラスメイトです。」」
キッパリ、2人とも言いおった。
「おぉ。息がぴったりですね。」
「「っ!」」
2人の息のぴったりさに面接官は感心した。
「軽く自己紹介からお願いします。」
「はい。久保弥生。今年の9月で22歳になりました。得意なことは書道。苦手なことは絵を描くこと。面接を希望した理由はいろいろな仕事に触れてみたいからです。よろしくお願いします。」
先に弥生が答えだし、飛鳥は面接官にバレないように弥生を睨んだ。
「架井飛鳥です。今年の8月で22歳になりました。趣味は読書、得意なことは絵を描くこと。苦手なことは字を上手に書くことです。面接を希望した理由は仕事を楽しみたいからです。ここのホームページを拝見したとき写真の中の皆さんが心から楽しそうに笑っていて、忙しいの中の楽しさを感じてみたいと思ったからです。よろしくお願いします。」
「はい。では自分の性格と、足りない部分を一言で表すとなんですか?」
「はい。性格は冷静沈着。足りないところは猪突猛進さです。」
(さっきから自己紹介シートに書かれていたことしか聞いてないな。嘘を書いてないか確認しているのか?
これは同じに答えたほうがいいやつだな。けど……)
「……せ、性格は猪突猛進タイプ。足りないところは…冷静沈着なところです…。」
(全く反対とか気まずすぎだろ!)
「はい。お二人ともシートどおりですね。
では次は息ぴったりクイズをしていきたいと思いまーす!」
「息ぴったり?」
「なんですか?それ」
(てか急に性格変わりすぎだろ、面接官。)
きっと面接官はもともとこういう性格だったんだろうな、と思う二人であった。




