七話 パーティー結成
「あのー、すみません」
「ん?」
後ろに振り向くと中学生くらいの少女が立っていた
(良かった…)
「ギルドがどこにあるか知ってますか?」
「あー、俺も知らないけど明日そこに連れてかれるから、一緒に来るか?」
「はい! 何で連れて行かれるのかは知りませんが、分かるなら行きます!」
そうして俺は、夜も遅かったので早急に宿に帰った。
泊まるとこがないというので俺の泊まってる宿にこっそり泊まらせた。料金が発生しないためである。
当たり前だがベッドは1人分しかないので、俺は床で寝た。
「いや寒」
そして翌日、ギルドに連れてかれたのだが、
「何であんな危ないところに行ったんだ!」
「えーと…その…」
「だいたいなぁ、…」
と、7時間くらい説教を受けた。
「ふぅ~、やっと終わった…」
「大丈夫ですか?」
「あぁ、大丈…ってええ!? なんでここに!」
ここでの用事とか長くても30分くらいなのになぜここに?
「いや~、せっかくだからあなたとパーティー組もうかなって思って……」
「……まぁ、いいけど……そのためだけに何時間もここで?」
「はい、一人だと多分私はやっていけないので」
「じゃあ、一緒にパーティー組むか?」
「いいんですか!?ありがとうございます!」
「はぁ…」
「じゃあここにサインしてください」
「これは?」
「会員登録書的なものです。ここにサインしたらパーティーを組めると思っていただければ」
「分かった。とりあえず書くわ」
「ありがとうございます!」
「ほら、書いたぞ。」
「じゃあ私はこれを出してくるのでここで待っていてください」
こうして俺は、半ば強制的にパーティーを組んだのだった。