六話 破壊と創造
「へぇ~、神王ってそんなすごいやつだったのか」
あれから2時間くらいかけて読んだ俺は、そんな事を言った。
【当たり前です】
「っていうかこの石食べたらすごいエネルギーが手に入るらしいな。食べようかな」
【え? ちょっと待っ──】
「いや~うまかった! 石なのに甘いし柔い……ん? どうした?」
【……まぁ、生きてるならいいですけど】
「どういうこと?」
【それ食べるとほぼ確実に死ぬんですよ】
「…え? マジで?」
【マジです】
「えぇ!? ということは……俺これから死ぬってこと!? 嫌だよ転生してすぐに死ぬなんて!」
【食べたら即死なので、今生きてたら死なないです】
「ほっ、良かった……じゃあ俺めちゃすごいじゃん?」
【えぇ、すごいです。あ、あと私も消えるんで。】
「え……それ先に言ってほしかったんですけど」
【まぁその石食べれたら生きていけますよ】
「そういうものか…………?」
【あと、覚えてるんですかね】
「何を?」
【あまり詳しく言ってはいけないと思うので、私の調査結果と言っておきましょうか】
こうして神王は消えてしまった。
「ったく、あいつ消えるの早すぎなんだよ。いやまあ俺のせいなんだけど…そういえば、この出来事、どこかで見た気が…まぁいっか」
そんな事を言っていると、後ろから声をかけられ…た
(まさか!いや、そんなはずは…)
内容が同じだと思いましたか?残念、ちょっと変えてます!