四話 王国にて
あれから3日、やっとの思いでこいつらの言う王国に着いたわけだが、気になることがある。何故か周りから視線が集まったいることだ。
いや、石に反応しているのだろうか。不思議だ。
「明日まではここにいてください。」
適当に「分かりました」と言って顔を上げると目の前には宿舎があり、部屋に案内された。
洞窟のものをいろいろ入れたバッグを部屋に置いて……そういやこのバッグどこに……? この体は元々別の人間だったのかもな……とりあえず、この世界のことを知りたいから図書館らしき場所に行くことにした。
「…どこだ?」
探しに出たはいいものの、俺は方向音痴なのだ。それを忘れて外に出たらこの様だ。
「こんなことなら出なければよかった…」
そう呟いているとと、街の人が声を掛けてきた
「あのー、もしかして図書館をお探しで?」
「あ、はい、そうなんです」
「それなら、この道を真っ直ぐ行って…」
その人はとても親切で、道案内もしてくれた。
「ありがとうございました!」
「そんな見ず知らずの人に深く頭下げんなよ。さ、俺は用あるから、またな」
優しい人だ。
「さあて、本を探すとしますか」
それから一時間くらいかけて本を見つけ出した。本が多い故、見つけるのに時間がかかった。本には世界の構成が書かれていた。
次話は物語ではありません。