第弐拾話 稼ぎ開始
「お前銅切れるとかすごすぎだろ……どうやってんの?」
昼食後、気になったから聞いてみた。
「ん? あー、あれ銅じゃないぞ」
「え?」
「実を言うと藁を銅色に塗装しただけなんだ。だから切れて当然というか…………って、なんでそんな残念そうな顔してるの?」
ただのハッタリパイプでした。
「……まぁいいわ。で、午後は何するつもりなの?」
「まだ決めてないけど、金を集めようかと」
「ふーん、なら、一緒にいかせてもらうけど、いい?」
「えっ、まぁいいけど、その……鍛錬しないとダメなんじゃないの?」
「別に時間あるからいいわ。ついてく」
こうして一緒に稼ぎに行くことになった。
「……なぁ」
「何?」
「どうやって稼いだらいいんだ?」
「15歳以上ならそこら辺の店で働けるんだけど、あなた見た感じ15歳未満でしょ」
「そうだが……まさかそういうのできない感じ……?」
「そのまさかね。ただ、他にも方法はあるわ」
「! それ、早く教えてくれ!」
「まぁ一般的なのだと闇市とか、闇バイトとか、殺し屋とか……」
「お前の一般どうなってやがる……」
「あと、やっぱりギルドでクエストをこなすのがいいんじゃない?」
「そうかそれがあった! ほいじゃ行ってくるわ!」
「あっちょっ、行っちゃった……まぁ元気で帰ってくるでしょ」
「着いたは良いけど、何したら良いんだろ? 聞いておけばよかったな……ここ着くのにも結構時間かかったし……RPG系のゲームみたいな感じでいいのかな」
ふと横を見ると紙が貼られている掲示板があった。どうやらそれぞれがランク付けされているようだ。
「えーと、じゃあとりあえず一番低いGでもやるか」
金稼ぐの大変だよね、まぁやったことないんですけど(笑)